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概要
ここでは、複数のPLC間のデータをゲートウェイする処理について解説します。
例えば、PLCが複数台存在する環境では、リアルタイムあるいはトリガが発生したタイミングで、PLC間でデータを転送したい場合があります。そのような場面ではブリッジアクションを利用することができます。この機能は、異なるメーカーの異機種PLCが混在するような環境の場合など、PLC同士が直接通信接続できないような場面で威力を発揮します。尚、ブリッジアクションは、配列タグにも対応できます。配列タグを利用することで、より高速にタグの転送を行うことができます。
使用アクション:ブリッジアクション
サンプルのダウンロード
このページで紹介されている作成例には、2つのサンプルが用意されています。
■タグ1点を転送するサンプル
■配列タグを使用したサンプル
動作確認
Panel Serverからサンプルのサーバ設定ファイルを読み込み、アプリケーションをオンラインにしてください(黄色矢印)。
オンライン後、U01.F01.T01の値が1秒周期でU02.F01.T01へ転送されることを確認してください。
このサンプルでは定周期イベントによるリアルタイムな転送処理を行っていますが、例えば、あるビットがONした時のみワンショットで転送処理を行いたいような場合には、タグイベントをアクション実行のトリガとして使用することで対応します。 |
設定手順
タグ設定
1.タグを設定します。
今回の例では、2台のPLCと通信接続する事を想定し、1台のPLCとの接続側を「U01」、もう1台のPLCとの接続側を「U02」としてユニットを登録します。
(U01側)
(U02側)
上記の例では仮想デバイスを使用し、それぞれのユニットに以下のタグを作成しています。
タグ名 |
アドレス |
目的 |
U01.F01.T01 |
SD0000 |
転送元のタグ。尚、仮想デバイスのSDタグは自動的に値が変化するタグです。 |
U02.F01.T01 |
D0000 |
転送先のタグ。 |
尚、上記のタグを配列として定義する場合は、登録するタグのプロパティの「高度な設定」から、「配列にする」にチェックを入れ、まとめて授受する配列数を指定します。配列タグに関する詳細については「タグの配列」を参照してください。
(配列タグとして設定した例)
アクションの設定
1.ブリッジアクション「A01」を追加します。
2.フィールドを追加して、転送の設定を行います。
「A01」を右クリックしてメニューを表示し、「追加」を選択します。
すると、「A01」アクションに、「B01」というフィールドが追加されました。
追加されたフィールドはマルチビューに一覧表示されます。
B01のプロパティを表示し、転送元、転送先のタグパスを設定します。
転送元タグ名:U01.F01.T01
転送先タグ名:U02.F01.T01
イベント設定
1.アクションを実行するための定周期イベントを作成します。
今回は例として1秒周期で値の転送を行います。
実行アクションに「A01」を設定します。