ソースデータとディスプレイデータ

<< Click to Display Table of Contents >>

マニュアル > コントロールリファレンス > 基本 > グリッドコントロール > 機能説明 > グリッドのページングとフィルタ機能 >

ソースデータとディスプレイデータ

ソースデータとディスプレイデータ

グリッドのデータには「ソースデータ」と「ディスプレイデータ」という考え方があります。これらは、グリッドコントロールが持つフィルタ機能およびページング機能と深く関係しています。

 

ソースデータとは、グリッドが持っている全てのデータです。

 

以下は、フィルタがかかっていない状態のグリッド表示の例です。フィルタおよびページングが行われていない場合、グリッド上にはすべてのソースデータが表示された状態となります。

 

cr_0190

 

 

一方、ディスプレイデータとは、フィルタやページングの処理結果としてグリッド上に表示されているデータです。

 

以下は、フィルタ機能のサーチフィルタ(SearchFilterメソッド)によって、先のグリッドを「abc」というキーワードで絞り込んだ例です。検索条件にヒットした3行のデータのみがディスプレイデータとして表示されています。

 

cr_0191

 

 

ディスプレイデータのインデックスについて

インデックスとは、グリッドのセル位置を指す番号です。

 

グリッドのソースデータに対するインデックスの事を、単に「インデックス」と呼びます。

グリッドのディスプレイデータに対するインデックスの事を「ディスプレイインデックス」と呼びます。

 

フィルタやページングが行われていない場合、ソースデータとディスプレイデータのインデックスは同値となります

 

尚、グリッドコントロールに用意されている各種メソッドには、ディスプレイデータに対して処理が行われるメソッドと、ソースデータに対して処理が行われるメソッドがあるため、注意が必要です。

 

 

■ディスプレイデータに対して処理が行われるメソッド

 

以下のメソッドはディスプレイデータに対して処理が行われます。

 

メソッド

説明

グリッドに表示されているディスプレイデータの行/列数が返ります。

ディスプレイインデックスを指定し、対するソースデータのインデックスを取得します。

選択中のセルの位置をディスプレイインデックスで取得します。

対象とするセル位置をディスプレイインデックスで指定します。

セルのスクロールのパラメータをディスプレイインデックスで指定します。

スクロールされたセルの表示位置をディスプレイインデックスで取得します。

処理対象とするセルの位置をディスプレイインデックスで指定します。

処理対象とするセルの位置をディスプレイインデックスで指定します。

現在グリッドに表示されているディスプレイデータが印刷されます。

引数によりディスプレイデータかソースデータかを指定します(デフォルトはソースデータ)。

 

 

■ソースデータに対して処理が行われるメソッド

 

上記以外のメソッドは、ソースデータに対して処理が行われます。

 

例えば、SetData / SetCellProperty などのメソッドは、引数としてソースデータのインデックスを渡して呼び出す必要があります。

よって、グリッド上でフィルタやページングが行われいる場合は、DisplayRowToRow / DisplayColToCol メソッドによってソースデータのインデックスを取得してから渡すようにしてください。