フィールド名について

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フィールド名について

アラームのフィールド名について

アラーム機能では、アラーム履歴データに保存するデータ項目のレイアウト定義や、画面側のアラームグリッドの表示列の定義を行う際に、「フィールド名」を用いて定義を行います。

 

アラームのフィールド名を使用する場所としては、大きく分け以下の2つに分けられます。

 

1)リモートアラームグリッド側の設定

2)アラームサーバーアクション側の設定

 

両者で使用するフィールド名には共通のものもありますが、それぞれにおいて専用のフィールド定義があります。

 

以下に、それぞれで使用可能なフィールド名の仕様について記述します。

 

 

リモートアラームグリッドで使用可能なフィールド名

リモートアラームグリッドコントロールでは、以下の各プロパティでフィールド名を使用します。

 

リモートアラームグリッドコントロールのアラームレイアウト(AlarmLayoutプロパティ)

リモートアラームグリッドコントロールのアラーム行の点滅条件(AlarmBlinkプロパティ)

リモートアラームグリッドコントロールのアラーム行のテキスト色(AlarmTextColorプロパティ)

リモートアラームグリッドコントロールのアラーム行の背景色(AlarmFillColorプロパティ)

リモートアラームグリッドコントロールのAlarmStateMonitorプロパティのグループ条件

 

 

例えば、リモートアラームグリッドの「AlarmLayout」プロパティでは、以下のように設定することができます。

 

(AlarmLayoutプロパティ)

[ALARMID]

AlarmID, 80, center

 

[OCCURDATESTR]

発生, 140, center

 

[ARDATESTR]

確認/復帰, 140, center

 

[CM1]

警報レベル, 100, center

 

[CM0]

メッセージ, 2000, left

 

 

上記の「[ALARMID]」や「[OCCURDATESTR]」などが、アラームのフィールド名です。この例の場合、アラームグリッドの1列目にアラームID、2列目に発生日時、3列目に確認復帰日時を指定しています。

 

 

以下は、リモートアラムグリッドで指定可能なフィールド名です。

 

フィールド名

データ型

解説

[ALARMID]

文字

アラームIDです。アラームレイアウト(AlarmLayoutプロパティ)の1列目には必ず[ALARMID]を設定する必要があります。

[ACK]

ブール

確認されているかどうか。

[RECOVER]

ブール

復帰しているかどうか。

[TYPE]

文字

アラームレコードのタイプを示します。

"new" - 発生時

"recover" - 復帰時

"ack" - 確認時

"change " - 変化時

※HISTORICAL2、HISTORICAL3使用時は指定できません

[TYPEJP]

文字

アラームレコードのタイプを日本語で示します。

"発生" - 発生時

"復帰" - 復帰時

"確認" - 確認時

"変化" - 変化時

※HISTORICAL2、HISTORICAL3使用時は指定できません

[TYPETEXT]

文字

アラームレコードのタイプをプロパティ値で示します。

TypeTextNew - 発生時

TypeTextAck - 復帰時

TypeTextRecover - 確認時

TypeTextChange - 変化時

※HISTORICAL2、HISTORICAL3使用時は指定できません

[STATE]

数値

アラーム状態([ACK]及び[RECOVER])を0~3の数値として示します。

0bit目 復帰状態 0:復帰 1:発生

1bit目 確認状態 0:確認 1:未確認

※つまり状態により以下のような数値になります。

0 : 復帰、確認済

1 : 発生、確認済

2 : 復帰、未確認

3 : 発生、未確認

※HISTORICAL2、HISTORICAL3使用時は指定できません

[DATE]

時刻

アラームレコードが生成された時刻です。

[DATESTR]

文字

アラームレコードが生成された時刻文字列です。

時刻表記はOSの標準の時刻フォーマットです(OSの言語により異なります)。

[DATESTR:format]

文字

アラームレコードが生成された時刻文字列です。

時刻表記のフォーマットを指定できます。

例1)[DATESTR: %Y/%m/%d]  -  日付のみ

例2)[DATESTR: %H:%M:%S]  -  時刻のみ

例3)[DATESTR: %Y/%m/%d  %H:%M:%S]  -  日付と時刻

例4)[DATESTR:@DATETIME.DT.MS] -  日付と時刻、ミリ秒

上記の時刻フォーマットについては「CTimeStrメソッド」および「日時書式(システム書式)」を参照下さい。

[ARDATESTR]

文字

アラームが確認、もしくは復帰したときの日時。サマリ表示の時に、確認、復帰した日時を同じ列に表示したい場合、使用します。時刻表記はOSの標準の時刻フォーマットです(OSの言語により異なります)。

[ARDATESTR:format]

文字

アラームが確認、もしくは復帰したときの日時。

時刻表記のフォーマットを指定できます。

詳しくは[DATESTR:format]を参照下さい。

[OCCURDATESTR]

文字

アラームが発生した日時。時刻表記はOSの標準の時刻フォーマットです(OSの言語により異なります)。

[OCCURDATESTR:format]

文字

アラームが発生した日時。時刻表記のフォーマットを指定できます。詳しくは[DATESTR:format]を参照下さい。

[ACKDATESTR]

文字

アラームが確認された日時。時刻表記はOSの標準の時刻フォーマットです(OSの言語により異なります)。

[ACKDATESTR:format]

文字

アラームが確認された日時。時刻表記のフォーマットを指定できます。詳しくは[DATESTR:format]を参照下さい。

[RECOVERDATESTR]

文字

アラームが復帰した日時。時刻表記はOSの標準の時刻フォーマットです(OSの言語により異なります)。

[RECOVERDATESTR:format]

文字

アラームが復帰した日時。時刻表記のフォーマットを指定できます。詳しくは[DATESTR:format]を参照下さい。

[CHANGEDATESTR]

文字

アラームが変化した日時。時刻表記はOSの標準の時刻フォーマットです(OSの言語により異なります)。

[CHANGEDATESTR:format]

文字

アラームが変化した日時。時刻表記のフォーマットを指定できます。詳しくは[DATESTR:format]を参照下さい。

[CM0]~[CMn]

文字

アラームマスタファイルに設定したコメントです。簡易フォーマットの場合、アラームマスタで一番左側が[CM0]になります。それから順番に[CM1]、[CM2]、…となります。

タグコメントの場合、同じく[CMn]で指定します([CMn:TAG]とは指定しないで下さい)。

 

 

hint

プロパティによっては、演算式構文とフィールド名を組み合わせて使用することができます。

例えば、上記の例で紹介したAlarmLayoutプロパティでは、演算式構文を使って以下のように定義することができます。

 

フィールド名のみで指定した例:

 

[CM0]

メッセージ, 2000, left

 

演算式構文で記述した例:

 

{[CM3]==1}{[CM0] & "(" & [CM2] & ")"},{default}{[CM0]}

メッセージ, 2000, left

 

この例では、[CM3]が1の場合のみ、[CM0]の文字列に対して括弧で囲った[CM2]を連結して表示し、その他の場合は[CM0]をそのまま表示します。例えば、「Xxxxアラームが発生しました(95)」などのように表示されます。このように、演算式構文によって、条件に従ってメッセージを編集して表示することが可能となります。

 

 

 

アラームサーバーアクションで使用可能なフィールド名

アラームサーバアクション側では、以下の箇所でフィールド名を使用します。

 

アラームサーバーアクションの「保存項目」タブで指定するアラームフィールド

アラームサーバーアクションの「状態監視」タブ内で指定する書式のグループ条件

アラームサーバーアクションのアラームマスタファイル内の[OUTPUTTAG:xxx]の書式

 

 

例えば、アラームサーバーアクションの状態監視では、以下のようにフィールド名を使用して条件判定を記述することができます。

 

(アラームサーバーアクションの「状態監視」タブ)

c_action_0338

 

 

以下は、アラームサーバーアクションで使用できるフィールド名です。

 

フィールド名

データ型

解説

[ALARMID]

文字

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[ACK]

ブール

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[RECOVER]

ブール

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[TYPE]

文字

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[TYPEJP]

文字

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[STATE]

数値

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[DATE]

時刻

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[DATESTR]

文字

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[DATESTR:format]

文字

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[MS]

数値

アラームの発生/復帰等の各時刻のミリ秒(ms)をアラームレコードに含めて保存することができます。リモートアラームグリッドなどにミリ秒を表示する場合は、保存項目の設定から[MS]を追加してください。

[CM0]~[CMn]

文字

リモートアラームグリッドコントロールと同じ。

[CONDID]

数値

[CONDID2]と同様です。ただし、復帰時は0ではなく、前回発生したときの発生条件の行数になります(復帰した時に、前回どの行の発生条件で発生したかを知りたいとき使用します)。

[CONDID2]

数値

現在のアラームの発生復帰状態を数値として示します。特に1つのAlarmIDに対し、複数のアラーム発生条件が定義されている場合(例えばHIHI/HI/LO/LOLOなど)、[RECOVER]ではアラームの発生状況は分りますが、どのレベルで発生したかがわかりません。その際は、[CONDID2]を使用します。[CONDID2]ではどの行の発生条件でアラームが発生しているのかを示します(復帰している場合は0、発生条件の1行目が発生している場合は1、2行目の条件で発生している場合は2、となる)。

[SECINDEX]

数値

アラームが同一時刻で発生した場合、同一時刻内にて0から順にインデックス番号が割り当てられます。特にODBCデータベースへ保存する場合は、同一時刻における発生した順序を保持するために、アラームサーバーアクションの「保存項目」タブで指定するフィールドに[SECINDEX]を追加して定義することを推奨します。

[ONTIMER]

数値

アラームマスタで設定したアラーム発生までのタイマです(秒)。

[OFFTIMER]

数値

アラームマスタで設定したアラーム復帰までのタイマです(秒)。

[ONCOND]

文字

アラームマスタで設定したアラーム発生条件です。同一AlarmIDに複数の条件が定義されている場合は、[ONCOND:x:](xに何行目かを指定)で指定します。

[OFFCOND]

文字

アラームマスタで設定したアラーム復帰条件です。同一AlarmIDに複数の条件が定義されている場合は、[OFFCOND:x:](xに何行目かを指定)で指定します。