画面操作によるインスタンス作成

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画面操作によるインスタンス作成

画面操作によるインスタンス作成

構造化タグのインスタンスを画面操作によって作成する方法について説明します。

 

 

1.目的のクラスを「Instance」にドラッグアンドドロップする

 

画面からのインスタンス作成は、ドラッグアンドドロップ操作のみで簡単に作成することができます。

 

インスタンスを作成するには、マルチビューにクラスが表示されている状態で、目的のクラスをマウスで選択し、ツリー選択ビューの「Instance」にドラッグアンドドロップします。

 

c_tags_0015

 

すると、以下のダイアログが表示されます。

 

c_tags_0016

 

 

2.一括作成の条件を指定する

 

一括作成ダイアログから、インスタンスの作成条件を指定します。

 

ここでは例として、以下の設定を行います。

 

タグ名:T0000

個数:10

 

設定後、完了ボタンをクリックします。

 

 

3.インスタンスが作成された事を確認する

 

ツリー選択ビューからInstanceをクリックすると、マルチビューにインスタンスが一覧表示されます。

 

指定した条件どおりにインスタンスが生成されたことを確認することができます。

 

c_tags_0017

 

 

4.インスタンスのプロパティを編集する

 

インスタンスが作成されたら、必要に応じてインスタンスのプロパティを編集してください。

 

インスタンスのプロパティ画面は、マルチビューからインスタンスの右クリックによって表示することができます。

 

インスタンスのプロパティ画面については、下記を参照してください。

 

 

プロパティダイアログの画面解説

インスタンスを右クリックしてプロパティを表示すると、インスタンスのプロパティ画面を表示することができます。

 

ここでは、構造化タグインスタンスのプロパティダイアログの表示項目と、設定項目の詳細について説明します。

 

(インスタンスのプロパティダイアログ)

c_tag_0137

 

 

名称

説明

①クラス名

インスタンスの元となったクラス名が表示されます。

この画面からはクラス名は変更することはできません。

 

②インスタンス名

インスタンス名です。

フォルダ名、インスタンス名、メンバ名の3つ名称をドット「.」で連結した文字列が、構造化タグのタグパスになります。

 

詳細は「構造化タグの階層構造とタグパス」を参照して下さい。

 

③メンバ定義リスト

インスタンスのメンバを一覧形式で表示しす。

 

Name/Typeについて
インスタンスからはメンバ名を変更することはできません。

 

Hold/Default/Bindについて
これらの設定項目については、インスタンス毎に設定内容を変更することができます。たとえはTIC000.PVでは値を保持し、TIC001.PVでは値を保持しない、といった個別の設定も可能です。尚、インスタンスを生成した後に基となったクラスの定義を変更したとしても、インスタンス側の設定値には反映されません。

 

Name(固定)

メンバ名です。クラスで定義されます。

Type(固定)

値の型です。クラスで定義されます。

 

BOOL

ブール型。TRUE/FALSEの値をとります。

NUMBER

数値型(倍精度浮動小数)。

STRING

文字列型(全角文字も含む。文字列の長さに制限はありません。ただし、Hold(値保持)を選択した場合は半角255文字が最大文字数になります。

 

Hold

メンバの値を保持したい場合にチェックを入れます。

 

値保持を有効にすると、PCの再起動などでシステムを終了させた場合でも、前回の最終値が再現されます。尚、値保持を有効にする場合は、システムフォルダの設定を有効にしておく必要があります。

 

システムフォルダについては、「手順1 システムの準備」を参照して下さい。

 

Default

オンライン直後のデフォルト値を指定します。

 

尚、Holdがチェックされた状態で、かつ既に値が保持されている場合は、保持されている値が起動時のデフォルト値となります。デフォルト値を不定値としたい場合は「(N/A)」と指定します。

 

以下はデフォルト値の設定例です。

c_tags_0029

 

Bind

メンバをドライバタグ(PLCのD0000やM0000などのデバイス)と接続したい場合、バインドの定義をします。詳細は「メンバへのバインド」を参照してください。

 

例)ドライバタグU01.F01.T01とバインド(書込しない場合)

IN:U01.F01.T01

 

例)ドライバタグU01.F01.T01とバインド(読み書き両方)

INOUT:U01.F01.T01

 

例)メンバ間でバインド(他のメンバ値の合計)

IN:$Member02$ + $Member03$

 

 

 

hint

不定値(N/A)の概念は重要です。メンバをドライバタグとバインドさせる場合は、基本的にはデフォルト値に不定値を設定するようにしてください。ここで、デフォルト値を「0」として設定すると、オンライン直後に、初回の通信がまだ完了していない状態のときに、値が「0」という扱いになってしまいます。このゼロは値として信頼できるゼロなのかどうか(ドライバが取得してきた「0」なのか)を区別することができません。初期値を不定値としておくことで、ロギング処理などで不定値として区別することができるようになります。

 

不定値に関する詳細については、「不定値と空値」を参照してください。