アクセスパスの応用(アクティブタグの利用)

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アクセスパスの応用(アクティブタグの利用)

アクセスパスの応用(アクティブタグの利用)

デジタル社や三菱電機社などのグラフィックパネルのように、小規模な監視画面システムを構築する場面において、バインドなどのタグ割り付けをPLCのアドレスのみ(「D0」「M0」などのデバイスアドレス名)で簡易的に指定することができれば、より効率的に監視画面の構築を行うことがでるようになります。

 

そのような場合は、「アクティブタグ」の利用が効果を発揮します。

 

PA-Panelにはアクティブタグという便利な機能が用意されています。具体的には、タグ名の先頭に「#」を付与してタグを呼び出す事によって、実際のタグがPanel Serverに登録されていなくても実行時に自動的にタグが生成され、PLCと通信接続することができる機能です。

 

そこで、ルートプロパティ「PSTagAccessPath」のアクセスパスの定義に「U01.F01.#」として、「#」を含めて定義することにより、たとえばバインドからは「D0」や「M0」などのデバイスアドレスをタグパスとして指定するのみで、実行時には以下のようなアクティブタグとして認識され、U01.F01の配下にスタティックなタグが登録されていなくてもPLCと通信することができるようになります。

 

例)

 

Panel Server側に三菱電機社のPLCと通信するための「U01」ユニットと「F01」フォルダが登録されている状態で、アクセスパスに「U01.F01.#」を設定した場合、Panel Browserからは「D0」「M0」などのデバイスアドレスでPLCにアクセスすることができます。

 

実際にPanel Serverに登録されているユニット・フォルダ

U01.F01

 

アクセスパスの設定(ルートのPSTagAccessPathプロパティ)

U01.F01.♯

 

バインドなどからの参照では対象PLCのデバイスアドレス書式を指定する

D0

M0

 

 

hint

アクセスパスに「U01.F01.#」として定義した場合、タグ名の解釈は必ず先頭に「U01.F01.#」が付加されるため、スタティックタグとの混在はできなくなる点に注意してください。たとえば、Panel ServerにU01.F01.T01というスタティックタグが登録されていたとしても、クライアントからの接続はできなくなります。

 

hint

スタティックタグ、アクティブタグなど、タグに関する詳細は、サーバ作成ガイド「タグ編」を参照してください。