構造化タグについて

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構造化タグについて

構造化タグについて

PA-Panelには、構造化タグと呼ばれる機能が用意されています。この機能は、個々のPLCデバイスの情報を論理的な単位でまとめて管理するための技術です。

 

一般的な計装システムでは、「PIC-1001」「TIC-2000」などのような制御記号・番号の組み合わせで構成される「タグコード」で制御単位の管理が行われます。1つのタグコードで管理される情報としては、PV値、SV値、MV値、警報しきい値などのように、複数の属性で構成されており、システムとしてはこれらの複数の属性をタグコードの単位でまとめて扱うことができれば理想的です。しかしながら、PLCと実際に通信を行う従来のタグ(PLCユニットタグ。以降、「実タグ」と称します)は、PLC上のデバイスアドレス1点について1つのタグであるため、実タグのみで構築を行った場合、タグコードという論理的な単位での管理ではなく、各デバイスアドレスの情報が分散した管理となってしまいます。

 

(実タグのみで構成された例)

 

klg_0008

 

前述に対して、構造化タグを用いることにより、実タグのデバイス単位の情報をタグコードのような論理的な単位でまとめて管理することができます。構造化タグでは、「メンバ」と呼ばれる属性を自由に定義することが可能であり、各メンバに対して個別にバインド式を指定することにより、実タグとリンクさせることができます。これにより、下位側のデバイス情報をタグコードの単位でまとめて扱うことが可能となります。

 

(構造化タグの例)

 

klg_0009

 

 

Hint

DCS標準サンプルでは、実際に構造化タグを用いてタグコード単位での情報管理を実現しています。

構造化タグに関する詳細については「構造化タグ編」も併せて参照して下さい。