数値入力1

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数値入力1

数値入力1

 

parts_inputnumber1_001

数値入力1は、画面から入力された数値をタグに書き込むための部品です。

編集が確定したタイミングで入出力タグに値を書き込みます。

 

 

 

入出力対象とするタグを入出力タグ(_TagInOut)に指定します。入出力タグの値を初期表示とし、以後は値が変化するたびに動的に表示の更新を行います。

 

値の編集時には、最小値、最大値で指定した範囲の数値のみ入力を受け付けます。編集が確定されると入出力タグに値を書き込みます。表示値は最小値、最大値の設定に関係なくタグの数値がそのまま表示され、数値書式として小数点桁数、区切り文字の表示の有無などの、任意の数値書式フォーマットの指定が可能です。

 

また、入力タグとは別にフォルト識別タグ(_TagFault)にフォルト識別用のタグを指定することにより、下位側から受け取った機器異常などの信号をもとにフォルト表示とすることもできます。

 

 

カスタムプロパティ

 

タグ設定

入出力タグ

_TagInOut

入出力タグのタグパスを指定します。


フォルト識別タグ

_TagFault

フォルト識別タグのタグパスを指定します。

表示設定

数値書式

_Format

数値書式フォーマットを指定します。


小数点位置

_DecimalPlace

小数点桁数を整数で指定します。


キャプション

_Caption

キャプションを指定します。


単位

_Unit

単位を指定します。


最小値

_Min

値の最小値を指定します。


最大値

_Max

値の最大値を指定します。


値テキスト色

_ValueTextColor

値の表示文字色を指定します。


値背景色

_ValueFillColor

値の背景色を指定します。


キャプション色

_CaptionColor

キャプションの色を指定します。


単位色

_UnitColor

単位の色を指定します。


背景パネル

_BackPanelColor

背景パネルの色を指定します。

入力補助設定

カーソル

_StartCursor

フォーカス時の初期カーソル状態を指定します。

NONE ・・・選択しない

MOUSE ・・・マウス位置にカーソルを設定

LEFT ・・・入力値の左側カーソルを設定

RIGHT ・・・入力値の右側カーソルを設定

SELECTALL ・・・入力された値をすべて選択状態にする


エラーメッセージ

_ErrorMsg

エラーメッセージを指定します。


エラー表示

_ShowErrorMsg

メッセージ表示を有効にすると、エラー時にエラーメッセージをポップアップ表示します(範囲外の数値が入力された場合など)。


キーボード表示

_ShowKeyboard

有効にすると、フォーカス時にキーボードダイアログが表示されます。


操作履歴出力

_Log

有効にすると、値の書き込み時に操作履歴を出力します。標準フレームワークを使用した標準プロジェクトで操作履歴を出力したい場合は、システム管理の設定画面から操作履歴の設定を有効にしてください。詳細は「操作履歴設定」を参照してください。標準フレームワークを使用しない独自のプロジェクトで操作履歴を出力したい場合は、操作履歴を記録するためのアラームサーバを定義するとともに、ルートのDefaultFireAlarmプロパティに適切な設定を行ってください。


操作メッセージ

_LogMsg

操作履歴に出力するメッセージを指定します。

 

 

使用例

 

1) 入出力タグ指定あり/フォルト識別タグなし

 

parts_inputnumber1_001

入出力タグの値が、カスタムプロパティで定義された数値書式、小数点位置に従って数値が表示されます。

タグの値が変化すると、動的に表示が更新されます。

 

 

parts_inputnumber1_002

マウスクリックなどによりフォーカス状態になると、値の編集状態になります。

左記の例は、カーソル設定の「SELECTALL」によって全て選択された状態です。

 

parts_inputnumber1_003

キーボードから数値を入力します。最大値、最小値で設定された範囲の数値を入力できます。

ここで、エンターキーの入力、または他のオブジェクトのクリックなどによりフォーカスを失うと入力が確定されます。

 

parts_inputnumber1_004

入力された値が入出力タグに書き込まれ、指定した数値書式による表示となります。

 

入出力タグの品質フラグがBADの時、フォルト表示となります。
 

parts_inputnumber1_005

部品に黄色枠が表示され、点滅表示となります。

フォルト表示のときは入力枠が無効となり、編集不可となります。

 

 

hint

数値書式には様々な書式が用意されています(例:"@de"…ドイツ、"@ja"・・日本など)。また、数値書式をカスタマイズすることで、フォルト状態時の表示文字列(***など)を自由に変更する事ができます。数値書式の概要は、 数値書式 を参照してください。

 

尚、品質フラグがBADの時(QualityBad)の文字列を以下のように変更したい場合は、数値書式(ユーザー書式)を参照してください。

例)品質フラグがBADの時の文字列を、別の文字列で表示したい場合

例)品質フラグがBADの時の文字列を、通信成功時の最終値で表示したい場合

 

 

hint

部品が張り付けられたフォームの「FocusHover」プロパティをTrueに設定することで、操作対象の部品上にマウスカーソルをあわせた際にフォーカス枠を表示させることができます。

 

 

2) 入出力タグ指定あり/フォルト識別タグあり

 

フォルト識別タグを指定すると、機器のフォルト状態をタグ経由で受け取ることができます。例えば、機器の計測値とは別に故障状態(センサー異常など)を下位側から信号として受け取ることができる場合などに、当該信号のタグパスをフォルト識別タグに指定する事によって、入力タグの品質フラグの状態とあわせてフォルト表示を行うことが可能です。

 

parts_inputnumber1_001

フォルト識別タグがFalseのときは、入出力タグで受け取った値が表示され、値の編集も通常どおり可能です。

 

 

parts_inputnumber1_007

フォルト識別タグがTrueの時、又は入出力タグの品質フラグがBADの場合にフォルト表示となります。

フォルト表示のときは入力枠が無効となり、編集不可となります。

 

 

3) 数値書式の変更

 

数値書式を変更することで、さまざまな数値フォーマットで表示することができます。

 

parts_inputnumber1_006

この例では数値書式に”@de”(ドイツ)を指定しています。ドイツ書式では小数点がピリオドではなくカンマで表示され、編集時もカンマを小数点として扱います。

 

 

 

4) キーボード表示

 

キーボード表示(_ShowKeyboard)を有効にすると、フォーカス時にキーボードダイアログ(テンキー)が表示されます。

 

parts_dialog_inputnum_001

値の編集はダイアログ上のテンキーから行うことができます。OKボタンをクリックするとダイアログが閉じられ、編集結果が入力枠に反映されるとともに、入出力タグに値が書き込まれます。

 

 

5) エラーメッセージ表示

 

エラー表示(_ShowErrorMsg)を有効にすると、入力エラーの際にメッセージボックスが表示されます。

 

parts_inputnumber1_008

表示内容はエラーメッセージ(_ErrorMsg)で指定することができます。