標準サンプル以外のPLCと接続する(参考)

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標準サンプル以外のPLCと接続する(参考)

 

フレームライブラリとして提供されるDCSサンプルは、各社の計装PLCによりインターフェースが異なるため、接続対象機種の計装PLCと接続する事を前提とした専用の構成となっています。具体的には、構造化タグのメンバ構成やフェースプレート上のボタンのインターフェース等の仕様は、各PLC機種に依存します。

従って、本パッケージが提供するDCSサンプルの対応機種以外のPLCと接続するためには、接続対象に合わせこんだカスタマイズが必要となります。

 

本頁では、参考情報として、DCSサンプルの対応PLC機種以外のPLCと新たに接続するためのカスタマイズ作業の概要についてまとめます。

 

■DCSサンプルのカスタマイズ作業項目

 

No.

作業

要約

備考/注意点など

1

計装PLCとのインターフェース情報の整理

新たに接続する計装PLCとのインターフェース情報を整理します。

前提として、新たに接続するPLCがPA-Panelの通信ドライバ(実タグ)で接続可能なPLC機種・プロトコルである必要があります。

 

設計のポイントとなるのは以下の事項です。

PLCとの通信接続方法の確定(通信プロトコルなど)

PLC側のどのファンクションブロックと接続するのか

ファンクションブロックとPLCデバイス間のマッピング仕様の把握

各信号をどのように構造化タグに配置するのかを整理する

 

また、計装PLCを用いない場合においても、下位側と授受が必要なデバイス情報をとりまとめ、どのように構造化タグに配置するかを整理しておきます。

 

2

構造化タグクラス定義の設計・登録

構造化タグクラスの設計を行い、Panel Serverに対して構造化タグクラスの定義を追加します。

「1」で整理した下位側機器とのインターフェース仕様に基づき、Panel Serverから構造化タグのクラスの定義を行います。新たなクラスを追加する際は、サンプルのクラス構造を参考にしてください。構造化タグクラスの登録・編集方法に関する詳細は、「構造化タグ編」を参照してください。

 

設計のポイントとなるのは以下の事項です。

どのメンバをPLCと接続するのか

PLCと接続するメンバと実タグのバインド仕様(入力/出力/入出力)

値の保持が必要なメンバの洗い出し

メンバ同士の演算が必要か(構造化タグフィルタ機能の検討)

警報の検出ロジック(警報一時除外などの実装検討)

 

3

エンジニアリングツール側の編集

接続する機種にあわせて、ポイントリスト(Excel)のフォーマット等の調整を行います。

 

新たに接続するPLCに合わせて、ポイントリストのフォーマットを編集します。ポイントリストのフォーマットを変更する際には、ポイントリストのヘッダ定義およびExcel式による実タグアドレス生成処理に矛盾が生じないように注意してください。

 

また、必要に応じて、エンジニアリングツール本体のVBAコードの改造を行います。

 

4

ダイアログへの項目追加

新たに追加されたクラスに対応したシンボルダイアログ、詳細ダイアログのフォームを追加します。

サンプルソースコードをもとに、新たにダイアログを追加します。

5

フェースプレート部品への項目追加

新たに追加されたクラスに対応したフェースプレート部品に対する項目追加を行います。

 

サンプルソースコードをもとに、新たにフェースプレート部品を追加します。

6

グラフィック部品への改造内容の反映

必要に応じて、グラフィック部品そのもの及びCORE側のシンボルロジックに対して、バインド自動生成処理などのロジックを追加を行います。

 

必要に応じて、サンプルソースコードをもとに、ロジックの追加を行ってください。

7

その他、個別機能への改造内容の反映

必要に応じて、個別機能に対する改造内容の反映を行ってください。

必要に応じて、サンプルソースコードをもとに、項目追加を行ってください。

アナンシエータ

トレンドグラフ

アラームサマリ

サマリアクション(日報)

信号リスト画面   ・・・等々