稼働監視の実践

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稼働監視の実践

稼働監視の導入レベル

稼働監視のユーザーニーズには、単に運転状況だけをモニタリングしたいといった簡易的なものから、生産設備による製品の生産件数の実績収集を含む上級なものまで、様々なレベルがあります。本パッケージが提供する稼働監視機能は柔軟な設定が可能となっており、ユーザーの目的に応じた稼働監視システムを柔軟に構築することができます。

 

ここでは、稼働監視のユーザーニーズを、「1)簡単な稼働監視」「2)詳細な稼働監視」「3)生産実績の把握」という3段階の導入レベルに分けて考え、それぞれのレベルに応じた稼働監視システムの具体的な構築例について説明します。

 

下表のリンクをクリックすると、各レベルに応じた構築例のページにジャンプします。

 

 

導入レベル

想定ニーズ

説明

導入レベル1)簡単な稼働監視

 

対象設備の運転、停止のみの簡単な稼働状況の監視を行いたい。

収集した運転、停止の稼働状況データをもとに、どのような稼働状況となっているのかを分析したい。

 

設備の運転、停止のみを監視する、もっともシンプルな構成です。稼働状況モニタ画面(アンドン表示)による運転状況のモニタリングのほか、稼働回数、稼働時間の集計、稼働率の算出を行うことができます。

導入レベル2)詳細な稼働監視

 

設備の運転、停止以外にも、故障などの設備の稼働状況を細分化して取り込み、より詳しい稼働状況の「見える化」を実現したい。

作業員からのトラブル時の「呼出し」や、管理者による「処置中」などの信号も取り込み、呼び出しアンドンの機能を実現したい。

 

設備の運転、停止以外に、故障、呼出し、処置中などの信号についても取り込みを行うことで、設備の稼働状況をより詳細に監視します。設備の各状態の時間集計、回数集計、稼働率の算出を行うことができます。また、稼働状況モニタ画面(アンドン表示)では、「呼び出し」「修理中」などのメッセージを表示することができます。

導入レベル3)生産実績の把握

 

稼働状況の監視とあわせて、対象設備から生産数量の実績を収集し、生産目標に対する生産実績の進捗状況、達成率などを把握したい。

 

設備の稼働状況の各種信号とは別に、生産設備から生産のトリガにあたる信号を取り込み、生産個数のカウントを行うように設定することができます。生産のトリガとは、たとえばプレス機のショット信号などです。そして、あらかじめシステムに生産目標を設定しておく事で、予定と実績を比較表示することができます。