稼働状態収集のためのタグ登録

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稼働状態収集のためのタグ登録

タグの登録について

設備の稼働状態の収集は、PLCやリモートI/Oなどの機器から「タグ」を介して収集します。

 

稼働状態とは、例えば、「運転中」「停止中」「異常」「呼び出し中」などの設備の状態の事です。これらの状態を表す信号を、PLCなどの機器側で取り込むように構築し、デバイスに割り付けを行って下さい。そして、Panel Serverに対して、PLCなどの機器と接続するための「ユニット」の定義を行い、登録したユニットに対して「タグ」の登録を行ってください。

 

(設備とのタグを介した連係イメージ)

p_machinestatusmonitor_0174

 

ユニットとはPLC等と通信接続するための通信ドライバの事であり、Panel Serverのドライバ一覧から目的の機器を選択することができます。また、タグとはPLCなどの機器上のデバイスアドレスとリンクした変数のようなものであり、信号1点につき1つのタグを作成してください。

 

(Panel Serverのタグ登録イメージ)

p_machinestatusmonitor_0064

 

 

ユニットやタグの具体的な登録方法については、「PLCとの通信設定とタグ登録」を参照してください。

 

 

(参考)監視対象設備からの信号の取り込み方法について

設備から信号を取り込む方法としては、様々な方法が考えられます。

 

まず、監視を行いたい機械設備側に、稼働状態を信号として出力するための接点が用意されているかどうかを確認します。設備側にあらかじめ出力接点が用意されている場合もあれば、設備側のオプションとして接点出力を追加できる場合などがあります。接点を用意できる機械設備であれば、PLCやリモートI/Oの接点入力での取り込みが行えるほか、Modbusインターフェースが搭載されている通信ゲートウェイ機器を介して取り込める場合もあります。

 

以下に、具体的な取り込み方法の例を紹介します。実際のシステム構築の際の参考としてください。

 

取り込み方法の例

内容

備考

PLCで取り込む

 

稼働状態の信号出力のための接点を対象設備側で用意できる場合、PLCの接点入力にて取り込むことができます。


リモートI/Oで取り込む

 

上記と同様に、リモートI/Oの接点入力にて取り込むことができます。


通信ゲートウェイ機器を介して取り込む

 

上記の接点情報を、Modbusインターフェースに対応された通信ゲートウェイなどを介して取り込むこともできます。


パトライトなどの表示灯から取り込む

(通信ゲートウェイ経由)

 

パトライトなどの表示灯の点灯/消灯などの状態を、信号として取り込むことができる通信ゲートウェイ機器があります。これらの機器からModbusを介して信号を取り込むことができます。


外部アプリケーションを介して取り込む

 

弊社の通信ドライバで直接接続することができない機器の場合、他社OPCサーバを介して通信接続を行い、弊社のタグに信号を取り込む事ができます。その他、対象の機器と通信を行う外部アプリケーションを独自に構築し、外部アプリケーションを介して弊社サーバのタグに信号を取り込む事もできます。

参考:「OPCインターフェース

参考:「IPLinkインターフェース

 

 

hint

PLCなどの機器と直接接続する場合は、弊社の通信ドライバとして対応されている機種である必要があります。対応機種については「機器接続ガイド」を参照してください。