タグフィルタ一覧

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タグフィルタ一覧

タグフィルタ一覧

タグフィルタには以下の機能が用意されています。

 

ビットを反転する

工学値変換(範囲を指定)

工学値変換(傾きとオフセットを指定)

小数点の移動と切り捨てを行う

リミット補正

移動平均を求める

差分値(今回値-前回値)を求める

値の範囲から整数に変換する

ONの回数をカウントアップする

最大値を求める

最小値を求める

力率に変換する(-0.5~0.5)

力率に変換する(-0~0)

テーブルファイルを参照して数値や文字列に変換する

OPCのデフォルトのデータ型を指定する

イベント指定(FA-Engineのみ有効)

値変化の状態を取得する

 

 

ビットを反転する

実行後の型

ビット型

 

解説

TRUEをFALSE、FALSEをTRUEに変換します。値の書き込み時も逆変換が行われます。

 

設定画面

なし

 

 

 

工学値変換(範囲を指定)

実行後の型

数値型

 

解説

PLC側とPC側の値の範囲を指定することにより工学値変換を行います。

単純に小数点を移動させたい場合、「小数点の移動と切り捨てを行う」を使用して下さい(計算誤差がでる場合があります)。

変換後に最大値を超えないようにするには、「最大値より大きい値にしない」をチェックします。最小値についても同様です。

 

設定画面

c_tag_0093

 

【例】


PLC側の値

タグ側の値

最大値

4096

20

最小値

0

0

 

上の設定の場合、PLCから値を読み込んだときには、タグの値はPLCの値の20/4096になります。

反対に、アプリケーションによってタグの値が変更された場合には、その値を4096/20倍した値がPLCに書き込まれます。

 

 

工学値変換(傾きとオフセットを指定)

実行後の型

数値型

 

解説

PLC値に傾きとオフセット値を指定することにより工学値変換を行います。

単純に小数点を移動させたい場合、「小数点の移動と切り捨てを行う」を使用して下さい(計算誤差がでる場合があります)。

変換後に最大値を超えないようにするには、「最大値より大きい値にしない」をチェックします。最小値についても同様です。

 

設定画面

c_tag_0157

 

 

 

小数点の移動と切り捨てを行う

実行後の型

数値型

 

解説

小数点を移動させます。

 

設定画面

c_tag_0092

 

 

 

リミット補正(範囲)

実行後の型

数値型

 

解説

リミットを超えた際に一定値に補正します。

 

上補正

設定値

内容

無効

補正をしない

xより大きくなったらyにする

入力値xを超過(xは含まない)した場合、入力値yにする

x以上になったらyにする

入力値x以上(xを含む)の場合、入力値yにする

 

下補正

設定値

内容

無効

補正をしない

x未満になったらyにする

入力値x未満(xは含まない)の場合、入力値yにする

x以下になったらyにする

入力値x以下(xを含む)の場合、入力値yにする

 

設定画面

c_tag_0158

 

 

 

移動平均を求める

実行後の型

数値型

 

解説

過去x回の平均を求めます。

 

設定画面

c_tag_0094

 

 

 

差分値(今回値-前回値)を求める

実行後の型

数値型

 

解説

現在値から前回に取得したタグの値との差を計算して、その値を返します。

 

設定画面

なし

 

 

 

値の範囲から整数に変換する

実行後の型

数値型

 

解説

タグの値に境界値を設定して、その値にしたがって他の値に変換します。

 

設定画面

c_tag_0095

 

例えば、デバイスの値が20未満の時はタグの値を0、20以上40未満のときは1、40以上60未満のときは2…などのような変換を行うことができます。

 

 

 

ONの回数をカウントアップする

実行後の型

数値型

 

解説

ビットがONになった回数をカウントアップします。

デフォルトがビットタグの場合、型変換で「数値型」に設定して下さい。初回の値がONの場合はカウントアップしません。値がいったんOFFになり、次にONになった以降をカウントアップします。

値のリセットは「タグパス!ResetFilter = フィルタID」を実行することで行えます。

 

OPC/DDE/ IPLinkなどでは「タグパス!ResetFilter」というアイテムに対し、フィルタIDを書き込んでください。「ResetFilter」についての詳細は本書中「システムプロパティ」の章を参照して下さい。

 

設定画面

なし

 

 

最大値を求める

実行後の型

数値型

 

解説

最大値を求めます。

タグのシステムプロパティ「ResetFilter」で、最大値を途中でリセットできます。

 

設定画面

なし

 

 

 

最小値を求める

実行後の型

数値型

 

解説

最小値を求めます。

タグのシステムプロパティ「ResetFilter」で、最小値を途中でリセットできます。

 

設定画面

なし

 

 

 

力率に変換する(-0.5~0.5)

実行後の型

数値型

 

解説

力率に変換します。

変換後の値は-0.5~1~0.5になります。%表示(-50~100~50)にしたい場合は、「小数点の移動と切り捨てを行う」フィルタと組み合わせて下さい。

 

例)PLCの最大値1000、最小値0の場合

PLCの値

力率変換値

1000

0.5

750

0.75

500

1

250

-0.75

0

-0.5

 

設定画面

c_tag_0096

 

 

 

力率に変換する(-0~0)

実行後の型

数値型

 

解説

力率に変換します。

変換後の値は-0~1~0になります。

%表示(-0~100~0)にしたい場合は、「小数点の移動と切り捨てを行う」フィルタと組み合わせて下さい。

 

例)PLCの最大値1000、最小値0の場合

PLCの値

力率変換値

1000

+0.00

750

+0.50

500

1.00

250

-0.50

0

-0.00

 

設定画面

c_tag_0097

 

 

 

テーブルファイルを参照して数値や文字列に変換する

実行後の型

文字列型

 

解説

テーブルファイル(テキストファイル)から値に従って、文字を取り出します。

文字列型に変換されるため、数値に変換したい場合は「型変換」で「数値型」を指定して下さい。

テーブルファイルのタイプは以下の2種類に対応しています。

 

この機能のサンプルは、以下からご利用頂けます。

 

インデックスタイプ
以下のようなテキストファイルを予め用意しておきます。

 

圧力Aが上限値を超えました

温度Aが上限値を超えました

圧力Bが上限値を超えました

温度Bが上限値を超えました

回転数が異常です

 

読み込んだPLCデバイスの値をn+1行目として、このファイルの行の内容を対応付けることができます。この例では、PLCの値が「0」の時、タグ値は「圧力Aが上限値を超えました」になり、PLCの値が「4」の時、タグ値は「回転数が異常です」になります。PLCの値が5以上の時は空文字になります(※PLCの値がビット型の場合、「FALSE」を0、「TRUE」を1とします)。

 

検索タイプ
以下のようなテキストファイルを予め用意します。

 

101,圧力Aが上限値を超えました

102,温度Aが上限値を超えました

201,圧力Bが上限値を超えました

202,温度Bが上限値を超えました

300,回転数が異常です

 

読み込んだPLCの値をテキスト検索のインデックスとして解釈し、テキストから該当する行を取得します。この例では、PLCの値が「101」の時、タグ値は「圧力Aが上限値を超えました」になり、PLCの値が「300」の時、タグ値は「回転数が異常です」になります。PLCの値が見当たらなければ、空文字になります

※PLCの値がビット型の場合、「FALSE」を0、「TRUE」を1とします。

※通常、検索を行う値が入っているインデックス列は0列目、変換する値を1列目に記述します。それ以外のフォーマットを使用したい場合は、「インデックス列」「値列」を指定します。たとえば、アラームサーバーアクションで使用されるアラームマスターファイルを使用したいときは、「インデックス列」「値列」を設定することにより利用できます。

 

設定画面

c_tag_0098

 

 

OPCのデフォルトのデータ型を指定する

実行後の型

変化なし

 

解説

OPCクライアントでデータ型のリクエストがなかった場合、デフォルトでは数値タグはVT_R8、ビットタグはVT_BOOL、文字タグはVT_BSTR型でクライアントに値を返します。これらのデータ型を他の型でクライアントに渡したいとき、このフィルタを使用します。

 

設定画面

c_tag_0099

 

 

 

イベント指定(FA-Engineのみ有効)

解説

FA-Engineを使用する場合のみ有効です。各イベントの設定を行うことができます。詳細はFA-Engineのユーザズマニュアルをご参照ください。

 

設定画面

c_tag_0100

 

 

 

値変化の状態を取得する

実行後の型

ブール型

 

解説

指定回数値が変化しなかった場合、値をONします。

ON/OFFを反転させることも可能です。

 

設定画面

c_tag_0101