数値書式(ユーザー書式)

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数値書式(ユーザー書式)

ユーザー書式について

本頁では、数値書式の「ユーザー書式」に関する仕様について解説します。

 

ユーザー書式では、NumberFormatConfルートプロパティに対して書式設定の登録を行うことにより、ユーザー側で自由な書式を追加することができます。

また、ユーザー書式の定義にて、システム書式のデフォルト書式(@NUMBER)やISO書式(@ISO)、ANSI書式(@ANSI)などを上書きして定義することにより、デフォルト書式の振る舞いを自由にカスタマイズすることができます。

 

 

attention

ユーザー書式は、サーバスクリプト2(SC2)からは指定することはできません。

 

 

ユーザー書式の仕様

■基本仕様

 

[@数値書式名]

プロパティ名=設定値

 ・・・

 

まず、ユーザー書式の定義では、数値書式名を [ ] で囲んで定義します。 [ ] 内に記述する書式名の先頭は、必ず「@」で始まる文字列である必要があります。

 

そして、数値書式名を定義した行の次行以降に、プロパティ=設定値として1行ずつ記述します。

尚、複数の書式を追加する場合は、[ ] のセクションを新たに作成し、続けて定義することができます。

 

[@数値書式名1]

プロパティ名=設定値

...

 

[@数値書式名2]

プロパティ名=設定値

...

 

 

数値書式に指定が可能なプロパティに関する詳細は、「数値書式のプロパティ書式」を参照してください。

 

 

設定例(NumberFormatConfルートプロパティ)

参考として、NumberFormatConfプロパティの設定例を紹介します。

 

■システム書式「@NUMBER」のカスタマイズ例

 

システム書式「@NUMBER」と同じ名前で数値書式名を定義することで、システム書式を上書きすることができます。

ここでは、 QualityBadの動作を変更する例を説明します。

 

例1)

QualityBadの文字列を、別の文字列を表示する場合

 

[@NUMBER]

All=@LOCALE

QualityBad=---

 

上述の設定により、ライブラリ部品の数値部品の異常時の表示が、以下のように変化します。

 

(変更前の異常表示)

cr_0141

 

(変更後の異常表示)

cr_0140

 

例2)

QualityBadの文字列を、通信成功時の最終値を表示する場合

 

[@NUMBER]

All=@LOCALE

QualityBad=$VALUE

 

上述の設定により、ライブラリ部品の数値部品の異常時の表示が、以下のように変化します。

 

(変更前の異常表示)

cr_0141

 

(変更後の異常表示)

cr_0187

 

 

 

hint

各システム書式は、システム内部では以下のように定義されています。

 

[@ANSI]

Base=10

 

[@ISO]

Base=10

DecimalSymbol=,

SeparatorSymbol=$SP

 

[@BIN]

Base=2

SeparatorGrouping=4

SeparatorSymbol=$SP

 

[@OCT]

Base=8

SeparatorGrouping=4

SeparatorSymbol=$SP

 

[@HEX]

Base=16

SeparatorGrouping=4

SeparatorSymbol=$SP

 

[@NUMBER]

All=@LOCALE

QualityBad=***