二重化機能の基本

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二重化機能の基本

データ共有の仕組み

二重化機能では、メイン/サブのFA-Server間でデータの共有が自動的に行われます。共有されるデータとしては、ロギング・集計データ(サマリアクション)などのサーバデータの他、メモリデバイスタグのディスク保持値なども含まれます。

 

二重化におけるデータ共有では、Windows OSが標準機能として提供している「ネットワーク共有」機能を利用します。

 

まず、主系(メイン)/待機系(サブ)の両PC間でネットワーク共有設定を行い、お互いが双方のディスクドライブをネットワーク共有するようにWindowsの設定を行います。

 

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つぎに、二重化に対応した各種機能(アクションなど)の二重化処理設定で、データの保存場所の「メインフォルダ」の設定に主系PCのディスクドライブ配下のフォルダを指定し、「サブフォルダ」の設定に待機系PCのディスクドライブ配下のフォルダを指定します。FA-Serverが二重化モードでオンライン実行されると、二重化処理設定が行われている各アクションは、メインフォルダ/サブフォルダの両方に同時にデータを出力します。この仕組みにより、二重化のメイン、サブが切り替わった以降についても、切り替わる前のデータをそのまま継続することができます。

 

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hint

Windowsのネットワーク共有設定で指定するドライブレター(「C:」「X:」など)の設定には、主系PC、待機系PCそれぞれで同じ名称になるように設定します。このように設定することで、主系/待機系でFA-Serverの設定ファイルを共通的に利用できるようになります。

 

 

ファイルの同期

二重化に対応した各アクションはメインフォルダ/サブフォルダに同時にデータの書込みを行いますが、現在メインとして稼働中のFA-Server側から見て相手側のPCが稼動していない状態の場合には(PCの電源が入ってない等)、メインフォルダとして設定した自PC内のフォルダに対してのみデータを書き込みます。つまり、この間はどちらか一方のPC上にしか当該データが存在していない状態になります。

 

そして、FA-Serverは相手側PCの復旧を検知すると、メインフォルダとサブフォルダ間のデータファイルの差異を自動的に同期します。この機能により、両PC間のデータファイルの整合性が維持されます。

 

障害発生中(相手PC不明)
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復旧時
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二重化インターフェースについて

FA-Serverを二重化構成で運用するためには、Redundancy(二重化)インターフェースに対して設定を行う必要があります。

 

二重化インターフェースに関する詳細については「Redundancyインターフェース」を参照して下さい。