スクリプトVer1(SC1)

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スクリプトVer1(SC1)

マニュアルの読み方

本章はリファレンス情報のみ記述されています。

構築手順につきましては、監視システム構築ガイドの「定周期でタグ同士の演算を行う(SC1)」を参照ください。

 

 

 

 

 

本アクションの特長

スクリプトVer1アクションは、「SC1構文」を用いたスクリプトを実行することができます。

 

スクリプトVer1は、+ - * / < > などの演算子を用いてタグ同士の演算を行う簡易的なスクリプトです。手軽に使用できることを目的としており、if文(条件分岐)やfor文(繰り返し処理)などは使用できません。より高度な処理を行いたい場合は「スクリプトVer2」アクションの利用を検討してください。

 

以下はスクリプトの記述例です。

 

U01.F01.T01 = 1

U01.F01.T02 = U01.F01.T03 * (U01.F01.T04 + 1)

U01.F01.T05 = (U01.F01.T06 + U01.F01.T07 + U01.F01.T08) / 3

U01.F01.T09 = (U01.F01.T10 And U01.F01.T11) Or (U01.F01.T12 And U01.F01.T13)

 

 

hint

スクリプトVer1で利用可能な構文については、スクリプト編のスクリプトVer1 (SC1構文)を参照して下さい。

 

hint

本アクションは、Ver4では単に「タグスクリプト」アクションと呼ばれていましたが、Ver5以降ではスクリプトの構文体系がSC1構文とSC2構文に拡張・整理され、「スクリプトVer1」アクションへと名称が変わりました。

 

 

アクションの設定

以下に、本アクションの設定項目について解説します。

 

アクション仕様

パラメータ

なし

 

ダイアログ

■スクリプト

 

スクリプトタブからスクリプトの選択ボタン「…」をクリックすると、スクリプトエディタが表示されます。

 

c_action_0351

 

 

■スクリプトエディタ

 

スクリプトはスクリプトエディタから記述します。複数行の式を記述することもできます。

 

c_action_0012

 

スクリプトはメモ帳などのテキストエディタで編集したものをコピー&ペーストすることもできます。

 


■スクリプトエディタ(詳細設定)

 

スクリプトエディタの「詳細設定」ボタンをクリックすると、スクリプトの動作に関する詳細設定画面が表示されます。

 

c_action_0013

 

スクリプト中のタグ値の取得方法

 

スクリプトの右辺に含まれるタグの値の取得方法です。
 

項目

動作

キャッシュ値を利用する。

タグの値をキャッシュから取得します。キャッシュ値を利用すると、定周期通信によって更新されたキャッシュの値が計算に使用されます。キャッシュ値を用いるため、計算は即座に行われます。

 

キャッシュ値を利用する。初回のみリアル値を読み込む。

タグの値取得を、初回実行時のみリアル値(PLCデバイス値)から最新の値を読み込み、2回目以降はキャッシュ値を採用します(デフォルト)。

 

オンライン直後に定周期通信が1度も実行されていない状態でも、初回にリアル値を読み込むため、値が取得できない状態にはなりえません。初回以外はキャッシュ値を使用するため、以降の計算は即座に行われます。

 

1つの式ごとにリアル値を取得する。

1つの式ごとにリアル値(PLCデバイス値)を取得します。従って、処理速度は最も遅くなりますが、1つの式ごとに値をPLCから取得して計算結果をPLCへ書き込む為、PLCの値との同期が確実に保てます。本オプションは、何らかの理由により、演算の都度、最新の値をもとに演算する必要がある場合のみ指定してください。

 

全式で必要なリアル値をまとめて取得する。

スクリプト内で記述されている全てのタグの値をリアル値(PLCデバイス値)から一括で取得して演算の初期値として使用します。

 

 

スクリプト中で通信が失敗したときX回リトライする
 
通信が失敗したときのリトライ回数を指定します。

 

不定値を0とみなし計算する
 
チェックを外すことにより、タグの品質が不定値(UNCERTAIN)の場合にスクリプトの演算を失敗させます。

 

 

 

hint

「詳細設定」タブでは、アクションの実行前などのタイミングでスクリプト(SC1)を実行したり、アクションの処理実行タイミングの調整(実行待ち時間の設定)を指定したりする事ができます。各アクションの詳細設定については「アクションの詳細設定タブの設定」を参照してください。