ユニット(通信ドライバ)

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ユニット(通信ドライバ)

ユニット(通信ドライバ)について

PA-Panelの世界では、PLCなどと通信接続するための通信ドライバのことを「ユニット」と呼びます。

 

(ユニットの定義例)

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Panel Serverでユニットを定義することにより、PLCやリモートI/Oなどの下位側機器、あるいは他のPanel Serverのタグと接続したり、他社製OPCサーバ等との接続を行ったりすることができます。

 

タグを作成する際は、まず、Panel Serverの左ツリーのTag/Driverの下にユニットを登録します。そして、登録したユニットの配下に「フォルダ」を作成し、フォルダの下にタグを作成します。ユニットとタグの関係を大まかに表現すると、ユニットはPLCの単位、タグはデバイスアドレス1点として捉えることができます。

 

尚、ユニットは複数同時に定義することが可能です。つまり、複数のPLCと同時に接続する事が可能であり、異なるメーカーの異機種PLCが混在したSCADAシステムを容易に構築することができます。

 

 

ユニットの分類

ユニットを大きく分けると、以下の3種類に分類されます。

 

コンテンツ

概要

PLCユニット

 

PLCと通信接続するためのユニットです。標準で100機種相当のPLC等との通信機能を内蔵しており、対象のPLCをドライバ一覧から選択してユニットとして登録することができます。

 

メモリユニット

 

PLCと接続するユニットとは別に、Panel Serverのメモリ空間上のみで展開される仮想のユニットを登録することができます。これらのユニットを利用すると、Panel Server上でタグの値を保持したり、複数のPanel Server間で情報を共有するための共有メモリとして用いたりする事ができます。

 

メモリ上でのみ展開されるユニットには、以下の2つが用意されています。

 

接続方法等

説明

仮想デバイス

仮想デバイスはPanel Server上のメモリアドレス空間を使用したデバイスで、PLCのアドレスマップ(MやDなど)をシミュレートしたユニットです。一時的な複数のクライアント間でデータを共有したい場合、共有エリアとしても利用できます。尚、仮想デバイスはデータは保持されません。そのため、Serverアプリケーションを再起動すると、データは初期値に戻ります。

 

メモリデバイス

メモリデバイスはPanel Server上のメモリアドレス空間を使用したデバイスです。時刻ビットタグ(現在時刻をタグ値にする設定)、パルスビットタグ(ON後一定時間で自動でOFFするタグ設定)、生存確認タグ(一定時間書き込みが無いと異常を判別する設定)などの便利な機能が用意されています。メモリデバイスでは、ユニットの通信設定で「値を保持する」を設定しておく事により、タグの値をPCのハードディスクに保持することができます。システムの設定値の保持などを行いたい場合には、メモリデバイスの利用を検討してください。

 

 

外部連携ユニット

 

ネットワーク経由で外部と接続するためのユニットが用意されています。例えば「OPC」ユニットを登録することで、他社製OPCサーバのタグと接続することができます。あるいは「IPLink」ユニットを使用すると、複数のPanel Serverのタグ同士をリンクさせることができます。また、ODBCドライバ経由でデータベースとタグを介して接続したり、Excelのセルのデータとタグを介して接続するユニットも用意されています。