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データ型と型変換について
タグはビットタグ、数値タグ、文字列タグ、及びそれらの配列があります。最終的なデータ型は「型変換の設定」で決定されます。
■タグのデフォルト型
型変換の設定を「デフォルト型」にすると、標準PLCでは以下のように「アドレス設定」タブの「タイプ」により最終的なタグの型が決定します。
また、「高度な設定」タブの「配列にする」をチェックすると、タグを配列にすることができます。
タイプ |
デフォルト型 |
タグを配列にした場合 |
ビット |
ビット型 |
ビット型の配列 |
整数 BCD |
数値型 |
数値型の配列 |
整数 BCD (符号付き) |
数値型 |
数値型の配列 |
整数 バイナリ |
数値型 |
数値型の配列 |
整数 バイナリ (符号付き) |
数値型 |
数値型の配列 |
単精度浮動小数型(IEEE) |
数値型 |
数値型の配列 |
倍精度浮動小数型(IEEE) |
数値型 |
数値型の配列 |
アスキー |
文字列型 |
文字列型の配列 |
※上記の「タグを配列にした場合」とは、タグの高度な設定で「配列にする」にチェックを入れて配列タグとした場合を指します。
■フィルタ
タグのデフォルト型は、フィルタの指定によって変換される場合があります。たとえば、デフォルト型が数値のタグに対し、「ビット反転」フィルタをかけると、数値型のタグはビット型に変換されます(0のときFALSE、0以外のときTRUEとなります)。変換後の値を数値のままとしたい場合は、型変換の設定によりデータ型を指定してください。フィルタ機能の詳細は、本書中「フィルタ」の記述を参照してください。
■型変換の設定
通常はデフォルトのままにします。何らかの理由で、データ型を明示的に変更したい場合のみ型変換を指定します。例えば、型変換にブール型を指定すると、数値型のタグをビット型に変換することができます(0のときFALSE、0以外のときTRUEとなります)。
特に、フィルタ機能で「テーブルファイルを参照して数値や文字列に変換する」を使用してコメントなどを文字列としてタグに格納したい場合は、型変換に文字列型を指定してください。
■OPC OPCではアイテム(タグ)毎に、リクエストタイプ(データ型のタイプ)をクライアントアプリケーション(上位側)から指示されます。 リクエストタイプに特に指定がない場合(デフォルト)であった場合は、タグの最終的な型で値が渡されます(ビット→VT_BOOL/ 数値→VT_R8/ 文字列→VT_BSTR)。 リクエストタイプで型の指示があった場合は、リクエストに従って適切に変換を行い上位側に値を渡します。
■InTouch InTouchで7桁以上の整数を扱う場合は、必ず「InTouchで7桁以上の整数を使用する」のフィルタを設定してください。
■アクション 各アクションでは、タグの最終型がどのような型であっても対応できるように内部的な処理が行われています。 例えば、本来数値を要求する場面でタグの型が文字列だった場合、文字列を数値として解釈する様な内部処理が行われます。 |