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OPCサーバとして利用する
OPCインターフェースにより、Panel ServerがOPCサーバとなり他のSCADAやOPCクライアントアプリケーションから通信接続することが可能です。OPCの仕様としてはDA1.0/2.0に準拠しています。
接続のために必要となる基本情報は以下のとおりです(旧バージョンから上位バージョンへ移行する際には、旧仕様と異なる部分の変更が必要となります。変更箇所については、後述の「旧バージョンからの移行」を参照下さい)。
OPC仕様 |
説明 |
プログラムID (ProgID)
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プログラムIDは以下の固定文字列です。大文字半角で指定します。 32bit版:「RW.SERVER32.6」 64bit版:「RW.SERVER64.6」 |
アイテムID (ItemID)
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「ユニット名.フォルダ名.タグ名」 例)「U01.F01.T01」 ただし、以下「アクセスパス」で指定した文字は省略する必要があります。 |
アクセスパス (AccessPath)
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アクセスパスは自由に設定できます。アクセスパスを指定すると、アイテムIDの前半文字列の一部を省略することができます。
例) アクセスパス「U01.F01.」 アイテムID「T01」 |
以下は、アクセスパスを使用する場合の設定例です。
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説明 |
具体例 |
例1 |
アイテムIDをフルパスで扱いたい場合 |
アクセスパス : なし アイテムID1 : U01.F01.T01 アイテムID2 : U01.F01.T02 |
例2 |
アイテムIDをタグ名で扱いたい場合 |
アクセスパス : U01.FD01. アイテムID1 : T01 アイテムID2 : T02 |
例3 |
アイテムIDでPLCのアドレスを直接指定したい場合 |
アクセスパス : U01.F01.# アイテムID1 : M0000 アイテムID2 : D0000 |
旧バージョンからの移行
OPCサーバーとして動作させる場合、旧バージョンと仕様が一部変更されています。以下の内容をご確認ください。
OPC仕様 |
Ver4 |
Ver5 |
Ver6 |
プログラムID
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RW.FASERVER.4 |
RW.FASERVER.5 |
32bit版:RW.SERVER32.6 64bit版:RW.SERVER64.6 |
アクセスパス
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ユニット名.フォルダ名 |
ユニット名.フォルダ名. (※末尾にピリオドを付加する) |
Ver5と同等 |
アイテムID
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[ユニット名.フォルダ名]タグ名 |
ユニット名.フォルダ名.タグ名 |
Ver5と同等 |
OPCアイテムのデータ型
OPCクライアントからAddItems時にデータ型のリクエスト(vtRequestedDataType)の指定があった場合は、そのデータ型に変換してクライアントにデータを渡します。
OPCクライアントでデータ型のリクエストがなかった場合、ネイティブタイプとして数値タグはVT_R8、ビットタグはVT_BOOL、文字タグはVT_BSTR型でクライアントに値を返します。また、以下の「配列にする」をチェックすると配列型になります。
(デフォルトのデータ型)
タグ種別 |
配列チェック無し |
配列チェック有り |
ビットタグ |
VT_BOOL |
VT_BOOL | VT_ARRAY |
数値タグ |
VT_R8 |
VT_R8 | VT_ARRAY |
文字列タグ |
VT_BSTR |
VT_BSTR | VT_ARRAY |
ネイティブタイプ(デフォルトタイプ)を変更したい場合には、「OPCのデフォルトのデータ型を指定する」フィルタを使用します。フィルタはタグプロパティの「フィルタタブ」で設定してください。