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コモンダイアログとは

FA-Panelには、汎用的なダイアログを表示するための機能があらかじめ用意されています。この機能のことをコモンダイアログと呼びます。

共通メソッドの「OpenDialog」はユーザーが独自で作成したフォームをダイアログとして表示することができますが、コモンダイアログはそれに近い機能です。よく使用される汎用的なダイアログがあらかじめシステムに組み込まれており、それぞれのコモンダイアログ用の呼び出しメソッドを実行することによって簡単に表示することができます。

例えば、以下のようなメッセージボックス表示も、あらかじめ組み込まれたコモンダイアログが表示されています。

event OnMouseUp(button)
{
	::OpenMsg("Hello");
}

あらかじめ用意されているコモンダイアログは以下のとおりです。各メソッドの詳細については、コントロールリファレンス「共通メソッド」を参照ください。

メッセージボックス（OKボタンのみ）

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenMsg

OpenModalMsg

メッセージボックス（Yes/Noボタン）

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenYesNoMsg

OpenModalYesNoMsg

メッセージボックス（Yes/No/Cancelボタン）

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenYesNoCancelMsg

OpenModalYesNoCancelMsg

パスワード設定ダイアログ

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenPassword

OpenModalPassword

数値キーボード

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenNumKeyEdit

OpenModalNumKeyEdit

テキストキーボード

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenTextKeyEdit

OpenModalTextKeyEdit

カレンダー

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenCalendar

OpenModalCalendar

フォームマップ

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenFormMap

OpenModalFormMap

fap_dialog2_0013

色選択

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenColor

OpenModalColor

fap_dialog2_0014

検索ダイアログ

呼び出し用メソッド（共通メソッド）：

OpenSearch

OpenModalSearch

ダイアログ関連のメソッドは共通メソッドとして提供されています。例えば、「this.OpenDialog(...)」のようにフォームのメソッドとして実行することも、「::OpenDialog(...)」のようにルートのメソッドとして実行することもできます。いずれの呼び出し方でもダイアログはフォームの裏には隠れませんが、複数のダイアログを同時に表示した場合、両者には階層表示の動作に違いがあります。

▪フォームのメソッドとして実行した場合
表示されたダイアログは呼び出し元のオブジェクトよりも必ず前面になるように表示されます（つまり、呼び出し元の裏に隠れない）。従って、表示されたダイアログの中から更に別のダイアログを表示すると、後に表示したダイアログは先に表示したダイアログより必ず前面に表示されます。

▪ルートのメソッドとして実行した場合
「フォームのメソッドとして実行した場合」に対し、ルートのメソッドとして複数のダイアログを表示させた場合には、各ダイアログは同一の階層にあるものとして位置付けられるため、階層表示に依存関係は生じません。つまり、オペレータは複数のダイアログ表示をマウスで自由に前後できるようになります。

ダイアログを開くとき、ダイアログを閉じるまで背面の画面を操作できないようにしたい場合があります。そのような場合は、「OpenModalMsg」「OpenModalYesNoMsg」などのように接頭辞がOpenModalのモーダル表示用メソッドを呼び出して表示するか、ダイアログを開いた直後にルートのSetModalDialogメソッドを呼び出す方法があります。SetModalDialogについてはルートメソッドの「SetModalDialog」を参照してください。