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稼働状態の優先度について
設備には最大10個までの稼働状態の条件を登録することができます。稼働状態の設定では、各条件に「優先度」を付与する必要があります。
優先度とは、複数の稼働状態が同時に成立した際に、どの稼働状態を優先して表示するのかを表す整数の番号です。
(設定登録画面:稼働状態の収集設定)
優先度の判定では、番号が若いほど優先度「高」として処理されます。また、同じ優先度の番号が複数の稼働状態に付与されている場合は、設備の稼働状態のリストの上から順番に(すなわち、状態IDの昇順で)優先して処理されます。
優先度の番号は必ずしも連続した番号である必要はありません。例えば、10、100、120、などのように番号を飛ばして付与してもかまいません。
また、複数の稼働状態に重複した優先度の番号を付与することもできます。
優先度が適用される場面
稼働状態の優先度は、以下の場面で利用されます。
■稼働状況モニタの表示
稼働状況モニタのメッセージ表示は、優先度に従って表示されます。
例えば、以下の状態は「運転中」(優先度:5)がONの状態です。
ここで、「異常」(優先度:1)が同時にONになると、異常のメッセージ表示が優先して行われる動作となります。
■稼働時間などの時間集計処理
稼働時間、停止時間、ON時間1などの各種時間の集計は、優先度に従って行われます。複数の稼働状態の条件が同時に成立した場合は、優先度の高い稼働状態のON時間のみが加算される仕組みとなっています。この仕組みにより、集計分類の時間と、その集計分類に属する稼働状態の各ON時間の合計は、同じ時間となります。
例えば、同じ集計分類「稼働停止」に属する稼働状態として、「停止中」(優先度:4)、「呼出中」(優先度:3)、「処置中」(優先度:2)が登録されている場合、算出される各時間は下図のとおりとなります。
稼働回数、停止回数などの回数の集計では、優先度に関係なく、各稼働状態のそれぞれのON回数が加算されます。 |