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FA-Panelの通信ライン
FA-Panelの通信を大きく分類すると、Panel ServerとPLC間の通信、Panel ServerとPanel Browser間の通信、そして、二重化処理用の通信が挙げられます。以降、これらの通信経路のことを、それぞれ「PLCライン」「クライアントライン」「二重化用通信ライン」と称します。
通信ライン |
内容 |
PLCライン
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Panel ServerとPLC間の通信ライン。 |
クライアントライン
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Panel ServerとPanel Browser間の通信ライン。 |
二重化用通信ライン
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二重化における、メイン/サブのPanel Server間で行われる通信用ラインです。メイン/サブのお互いの生存確認などに使用されます。 |
ネットワーク構成と信頼性レベル
二重化システムでは、ネットワーク構成によって信頼度が異なります。信頼性向上のポイントは、以下の二点です。
▪二重化用通信ラインを2系統使用する
二重化用通信ラインは、「二重化用通信ライン1」「二重化用通信ライン2」の、最大2系統までの通信ラインを設定可能です。二重化用通信ラインは1系統のみでも運用は可能ですが、二重化用通信ラインが障害により使用できなくなった場合のリスクを考慮し、このラインは2系統用意してください。
▪LANカードを複数枚使用する
主系、待機系それぞれのPCに複数のLANカードを実装し、目的別にネットワーク経路を使い分けます。PLCライン、クライアントライン、二重化用通信ラインそれぞれに専用のLAN経路を使用するように設定することで、LANカードやHUBの故障などのネットワーク障害に対する信頼性の向上に繋がります。
信頼性レベル |
構成例 |
レベル1 (非推奨) |
ネットワークカードを1枚のみ使用した構成。全ての通信ラインを1本の通信経路で共有。
・カード1: PLCライン、クライアントライン、二重化用通信ライン1
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レベル2 |
ネットワークカードを2枚使用した構成。
・カード1:二重化用通信ライン1 ・カード2:PLCライン、クライアントライン、二重化用通信ライン2
※以下構成でもよいが、二重化用通信ラインはHUBを使用せず、両PCをクロスケーブルで接続したラインが少なくとも1つ存在することが望ましいため、上構成の方がベター。ただし、PLCとの通信負荷が大きい場合、PLCラインとクライアントラインは分けたほうがよいため、そのような場合はレベル3を推奨します。
・カード1:PLCライン、二重化用通信ライン1 ・カード2:クライアントライン、二重化用通信ライン2
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レベル3 |
ネットワークカードを3枚使用した構成。
・カード1:二重化用通信ライン1 ・カード2:PLCライン ・カード3:クライアントライン、二重化用通信ライン2
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※信頼性・・・レベル1:低い、レベル3:高い
二重化機能はお互いの生存を定期的に確認することにより、メイン/サブを切り替えています。万が一、二重化用通信ラインが切れてしまった場合、お互いを確認することができず、主系、待機系の両PCのPanel Serverがメインとして動作してしまい、データの整合性が取れなくなってしまいます。それを避けるため、二重化を行う場合は少なくとも2枚以上のネットワークカードを用意し、レベル2以上の設定で運用してください。また、二重化用通信ラインは、HUBを使用せず両PCをクロスケーブルで接続したラインが、少なくとも1つ存在することが望ましいです。 |
構成例1:ネットワークカードを2枚使用した場合
ネットワークカードを2枚使用した構成例です(信頼性レベル2)。
•LAN系統1: 二重化用通信ライン1専用
•LAN系統2: その他のライン用(PLCライン、クライアントライン、二重化用通信ライン2)
この構成では、二重化用通信ライン1専用にLAN系統1を使用しています。このように、二重化専用に1系統使用できる場合は、主系/待機系の両PC間の接続はHUBを経由させず、クロスケーブルでPC間を直接接続した方が信頼性が高まります。
また、二重化設定における「二重化用通信ライン2」は二重化用通信のバックアップラインとしてLAN系統2をPLCライン、クライアントラインと併用しています。
ネットワーク経路を複数使用する場合、IPアドレスは経路毎に別々のセグメントのアドレスを設定します。 |
構成例2:ネットワークカードを3枚使用した場合
ネットワークカードを3枚使用した構成例です(信頼性レベル3)。
•LANカード1:二重化用通信ライン1専用
•LANカード2:PLCライン
•LANカード3:クライアントライン 及び 二重化用通信ライン2として使用
この構成も構成例1と同様に、二重化用通信ライン1専用にLAN系統1を使用しています(クロスケーブル直結)。また、PLCライン専用にLAN系統2を使用し、PLCとの通信に他のネットワークが負荷を掛けないように考慮されています。HUBなどの中継機器についてもネットワーク経路別に独立した機器を使用しています。