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拡張コモンダイアログをカスタマイズする
拡張コモンダイアログのカスタマイズには、サンプルとして提供されている「rc.xml」というクライアント設定ファイルを利用します。このクライアント設定ファイルには拡張コモンダイアログの元となっているフォームが含まれており、この設定ファイルから目的の拡張コモンダイアログのフォームを開発対象のクライアント設定ファイルにコピーしてレイアウトなどを自由にカスタマイズすることができます。
拡張コモンダイアログは、画面ライブラリなどの標準機能からも利用されています。拡張コモンダイアログをカスタマイズする場合は、他の標準機能からの呼び出しに不具合が生じることがないように、慎重に行う必要があります。システム全体のコモンダイアログをカスタマイズした内容で統一したい場合は、下記のカスタマイズ手順で「rc.xml」から取り込んだカスタムダイアログのフォーム名を変更せずにそのまま使用することで、他のすべての場所からの呼び出しにカスタマイズ内容が反映されます(例えば、取り込んだ「_sysYesNoMsg」の名称を変更せずそのまま使用し、OpenDialogで「_sysYesNoMsg」を呼び出す)。一方で、カスタマイズした内容を全てのダイアログ呼び出しに反映したくない場合は、取り込んだ拡張コモンダイアログのフォーム名を他の名称に変更してカスタマイズし、必要な個所のOpenDialogの呼び出し時にそのフォーム名を指定することで、カスタマイズしたコモンダイアログを個別に表示することができます(例えば、「_sysYesNoMsg」を「Ctm_sysYesNoMsg」などに変更し、カスタマイズしたダイアログを呼び出したい個所からOpenDialogで「Ctm_sysYesNoMsg」を呼び出す)。 |
拡張コモンダイアログは呼び出し時に指定するオープンパラメータで細かな設定を行うことができます。カスタマイズの要件によっては、拡張コモンダイアログのフォームをカスタマイズしなくてもオープンパラメータの設定のみで対応可能な場合があるため、事前にオープンパラメータの仕様を確認するようにしてください。各拡張コモンダイアログのオープンパラメータの詳細については「拡張コモンダイアログリファレンス」を参照してください。 |
サンプルのダウンロード
拡張コモンダイアログのサンプルは以下からダウンロードすることができます。
上記には、以下のファイルが含まれています。
sample_dialog_ext_customize.xml
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拡張コモンダイアログのカスタマイズ例です。下記の「拡張コモンダイアログのカスタマイズ例」で紹介されている手順によって実際に作成されたクライアント設定ファイルです。
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また、コモンダイアログの元フォームについては、以下からダウンロードすることができます。
上記には、以下のファイルが含まれています。
rc.xml
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コモンダイアログの元フォームです。 |
拡張コモンダイアログのカスタマイズ例
拡張コモンダイアログのカスタマイズの大まかな流れは以下のとおりです。
1)Panel Editorで開発対象のクライアント設定ファイルを開く。
2)上記とは別にPanel Editorをもう1つ起動して「rc.xml」を開き、カスタマイズしたい拡張コモンダイアログのフォームをコピーする。
3)上記1のPanel Editorで開いた状態の開発対象のクライアント設定ファイルに、上記2でコピーした拡張コモンダイアログのフォームを張り付ける。
4)コピーして取り込んだ拡張コモンダイアログをカスタマイズする。
ここでは例として、メッセージボックス(Yes/Noボタン)の各ボタンの表記を以下のように変更します。
・各ボタンのサイズおよびフォントサイズを大きくする。
・Yesボタンの表示色を変更する。
■カスタマイズ例
以下は、カスタマイズ手順の例です。
1.Panel Editorを起動し、開発対象のクライアント設定ファイルを開く
現在、このクライアント設定ファイルには「Form01」しかありません。
2.Panel Editorをもう1つ起動し、「rc.xml」を開く
3._sysフォルダを開き、「_sysYesNoMsg」フォームを右クリックしてコピーする
4.開発対象のクライアント設定ファイルを開いている方のPanel Browserを表示し、フォームを張り付けたいフォルダを右クリックして貼り付ける
対象のフォームがコピーされました。
5.取り込んだ _sysYesNoMsgフォームのレイアウトをカスタマイズする
この例ではレイアウトを以下のように変更しています。
レイアウト変更前:
レイアウト変更後:
6.動作確認
サンプルのForm01フォームのボタンコントロールには、_sysYesNoMsgを使用した終了確認ダイアログの呼び出し処理が実装されています。Panel Browserで実行してボタンを押してみてください。
カスタマイズされたダイアログが表示されることを確認してください。
上記の方法でカスタマイズした拡張コモンダイアログ「_sysYesNoMsg」は、画面ライブラリなどの各標準機能を含むすべての場所からの当該ダイアログの呼び出しにも反映されます。他の場所からのダイアログ呼び出しにカスタマイズの影響を及ぼしたくない場合は、取り込んだコモンダイアログのフォーム名を他の名称に変更し(例えば、「Ctm_sysYesNoMsg」など)、OpenDialogからの呼び出し時にそのフォーム名を指定することで、カスタマイズしたコモンダイアログを個別に表示することができます。 |