エネルギー種別と換算処理

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エネルギー種別と換算処理

エネルギー種別について

エネルギー管理を行う上で重要な考え方の一つに、「エネルギー種別」があります。

 

エネルギー種別とは、使用量の測定の対象とするエネルギーの種類の事であり、代表的なものとしては「電気」「ガス」「水道」「重油」などがあり、これらの各種別をあらかじめマスタ情報として登録しておく必要があります。

 

(エネルギー種別登録画面)

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上記で登録したエネルギー種別は、換算係数やポイントグループの登録画面などから参照されます。

 

 

エネルギー管理の換算処理

エネルギー管理のグラフ種別のうち、「CO2換算グラフ」「エネルギー換算グラフ」「原油換算グラフ」を表示するためには、使用量をもとに目的とする単位に換算して表示する必要があります。

 

この換算処理では、換算前の使用量に対して、エネルギー種別毎に「換算係数」を掛ける事によって算出します。特に原油換算では、電気やガスなどのエネルギー種別の使用量から原油量に換算するために、一旦、「熱量」の単位に変換し、さらに「熱量」から「原油量」に変換するという2段階の換算を行う必要があります。この1段階目の変換の際に、「熱量」というエネルギー種別が使用されます。従って、エネルギー種別のマスタ登録では、電気、ガス、水道などの実際に消費するエネルギーの種別とは別に、「熱量」(単位:J)という名称の種別を必ず登録しておく必要があります

 

(エネルギー種別登録画面:「熱量」)

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また、エネルギー種別の中には、換算係数が年によって異なる場合があります。例えば、電気からCO2への換算係数は電力会社から公表されるデータとなっており、電気を発電するために発生したCO2量の統計に基づいて計算されるため、毎年変わる可能性があります。従って、換算係数のマスタ登録は年単位で登録する必要があります。

 

(係数登録画面)

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下図は、換算処理のフローです。

 
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