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概要
標準のユーザ管理機能を利用せずに、独自の仕組みでログイン/ログアウトを行えるようにするための方法について説明します。
設定手順は以下のとおりです。
1)Panel Serverにログインユーザー情報(ユーザー名、パスワード、レベル)を登録する。
2)Panel Browserのデフォルトのログイン設定を、ログイン画面による手動ログインに変更する。
3)ログアウトを行うための仕組みを用意する。
以下に、各手順の詳細について解説します。
Panel Serverへのログイン情報の登録
運用中にログインユーザを切り替える場合は、あらかじめ、Panel ServerのPanelインターフェースの設定画面からログイン情報を登録しておく必要があります。
今回は例として、以下の4件のユーザ情報が登録されているものとします。
ユーザ名 |
パスワード |
レベル |
admin |
(任意) |
1 |
senior |
(任意) |
10 |
operator |
(任意) |
20 |
guest |
(任意) |
30 |
ユーザ情報の登録方法について知りたい場合は、「独自プロジェクトのログインユーザ登録」を参照してください。
以下は、設定例です。
Panel Browserのサーバ接続設定
Panel BrowserからPanel Serverへのログイン方法の動作は、PSLoginMustルートプロパティとPSLoginStartupルートプロパティの組み合わせによって決まります。これらのプロパティはPanel Editorから設定します。
各プロパティに以下のように設定することにより、システムの起動時及びログアウトを行う都度、ログイン画面が表示される動作となります。
対象ルートプロパティ |
設定内容 |
||
PSLoginMust
|
TRUE |
||
PSLoginStartup
|
クライアントのランタイム実行方法により、以下のいずれかを設定します。
•ダイレクトログインによる実行の場合 ・・・AUTO •配布ファイル形式による実行の場合(Panel Browserからファイルを開いて実行する場合) ・・・MANUAL
|
ログアウトボタンの実装
ユーザを切り替える処理では、「Logout」ルートメソッドを呼び出してログアウトを行うようにします。PSLoginMustルートプロパティにTRUEが設定された状態でログアウトを行うとログイン画面が表示され、異なるユーザでログインすることができるようになります。
ここでは、ログアウトの手段として、ボタンのクリック(OnMouseUpイベント)からメソッドを呼び出してログアウトを行うスクリプトの実装方法を紹介します。
1.フォームにボタンを配置します。
2.ボタンのスクリプトページを開き、OnMouseUpイベントを追加します。
3.以下のようなスクリプトを記述します。
(記述内容)
event OnMouseUp(button) { ::Logout(); } |
❖コードはイベントの「 { 」と「 } 」の間に記述します。
❖すべて半角文字で記述します。
❖行の先頭にある余白を「字下げ」と呼びます。字下げを行うにはTabキーを押します(半角スペースを数個入力してもかまいません。全角スペースは入力しないでください)。
4.動作確認
Panel Serverをオンライン実行した状態で、Panel Browserでクライアントアプリケーションを実行します。
すると、ログイン画面が表示されます。あらかじめ登録しておいたユーザ名とパスワードを入力してログインしてください。
ログインに成功すると、フォームが正しく表示される事を確認してください。
ログアウト処理を実装したボタンをクリックします。
すると、ログアウトが行われ、再びログイン画面が表示されます。
初回のログインと異なるユーザ情報でログインしてみてください。
正しくログインが行われ、フォームが表示されることを確認してください。