サーバを二重化構成で運用する場合

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サーバを二重化構成で運用する場合

サーバを二重化構成とする場合のシステム構成

サーバ二重化構成でビデオレコーダー機能を使用する場合、録画データファイルが二重化の同期処理に含まれないシステム構成としてください。具体的には、録画データを格納するデータストアとしてNAS又はファイルサーバなどのネットワークドライブ(以降、「NASドライブ」と表記)を用意して、録画先をローカルディスク、転送先をNASドライブ、閲覧先をNASドライブとして設定します。

 

 

サーバ二重化のシステム構成のイメージ

 

p_videorecorder_0111

 

 

構成要素

説明

サーバPC

(Panel Server)

サーバPCを2台用意し、Panel Serverを二重化として動作させます。サーバ二重化の設定方法は通常の二重化と変わりありません。

サーバの二重化に関する詳細は、「システムの導入と運用」の「サーバ二重化での運用」を参照してください。

レコーダー端末PC

(Panel Browser)

録画を行うためのレコーダー端末PCを用意し、録画処理を行います。レコーダー登録の設定内容は「推奨システム構成」と同様に、録画先をローカルディスク、NASドライブに転送、閲覧先をNASドライブとするように設定します。

 

設定のポイント:

レコーダー端末PCのローカルディスクに、プロジェクトフォルダとは別に録画用のフォルダを1つ用意する。
例)C:\videorecorder

NASを1台用意し、NASのドライブとネットワーク共有で接続できるように設定する。また、ドライブ上に録画用のフォルダを1つ用意する。
例)G:\videorecorder ・・NASのドライブを「G:」として定義した場合。

レコーダー登録の設定で、録画先をサーバではなく、ローカルディスクのフォルダを指定する(C:\videorecorder)。

録画ファイルの転送先、閲覧先とも、NASのドライブのフォルダを指定する(G:\videorecorder)。

 

(レコーダー登録の設定例)

p_videorecorder_0097

 

クライアントPC

(Panel Browser)

グラフィック画面などを表示するクライアントPCは、レコーダー端末PCとは別に用意する構成とします。

 

録画データ用ストレージ(NAS等)

録画データの転送先として、NAS又はファイルサーバーを使用します。選定のポイント等は「推奨システム構成」と同様です。

 

 

 

本構成の注意点

 

注意点

説明

録画データの冗長化はユーザ自身で行う必要あり

 

ビデオレコーダー機能は二重化に対応していません。NASに転送された録画データの冗長化を行いたい場合は、ユーザ自身によって仕組みを構築する必要があります(例えば、NASの機能によってRAID構成を構築したり、別のドライブへのバックアップの仕組みを構築する等)。