ログイン操作とクライアント設定

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ログイン操作とクライアント設定

概要

 

attention

FA-Server6のRev13以降では、新たに「ログイン機能」が追加されました。Rev12以前の古いサーバ設定で運用されているシステムにRev13以降のパッチを適用する場合は、本機能アップに伴う重要な注意事項があります。本件の詳細については「重要)Rev12以前の旧システムへのパッチ適用時の注意」の記述を参照してください。

 

 

FA-Clientの「ログイン機能」では、以下のユーザ情報を使用してログインを行うことができます。ログイン時に使用するユーザに応じて、設定変更などの一部の機能の有効/無効を切り替えることができます。

 

(FA-Clientのログインユーザ)

ユーザ名

グループ名

初期パスワード

説明

admin

 

管理者

(なし)

 

管理者ユーザです。ペン情報などの設定変更、印刷、CSV保存等、全ての操作が可能です。

senior

 

上級オペレータ

(なし)

seniorは将来用に予約されているユーザです(現在はadminと同等の権限です)。

operator

 

一般オペレータ

(なし)

一般オペレータは、印刷、CSV保存などの通常操作を行うことができます。

トレンドのペン設定、レポートのポイント登録などの設定変更は行うことができません。

guest

 

閲覧ユーザ

(なし)

閲覧ユーザは参照のみが可能であり、設定変更、印刷、CSV保存などの各種操作が禁止されています。

 

FA-Clientのデフォルト設定では、ユーザ名「admin」、パスワード「なし」として自動的にログインが行われるように設定されています。パスワードはFA-Clientの設定画面(マイページダイアログ)から自由に変更することができます。ユーザに応じた機能制限などを特に利用する必要がない場合は、ログイン機能のことを意識せずに、デフォルト設定のまま利用してもかまいません。一方で、例えば、トレンドのペン設定などの設定変更を一般のオペレーターに公開したくない場合などは、通常は「operatpr」ユーザでログインした状態で運用し、必要に応じて「admin」ユーザでログインして設定変更を行うといった運用が可能です。

 

以下に、ログインの操作方法と、ケース毎のクライアント設定の設定例について説明します。

 

 

hint

FA-Clientのサンプルアプリケーションには、上記のログイン情報があらかじめ登録された状態となっています。FA-Serverに上記のユーザ情報が登録されていない場合は、サンプルからログイン情報を取り込む事で、ログイン機能をそのまま利用することができます。サンプルの取り込み方法については、サーバ設定の「Panelインターフェース/ログイン設定」を参照してください。

 

 

ログインの操作(マイページダイアログ)

現在ログイン中のユーザの情報は「マイページダイアログ」で確認することができます。マイページダイアログを表示するには、FA-Clientのタイトルバーの右上に表示されている以下のアイコンをクリックします。

 

fas_cl_0019

 

(マイページダイアログ)

fas_cl_0020

 

マイページには、現在ログイン中のユーザ情報が表示されます。

 

 

 

 

 

 

 

マイページの「パスワード変更」ボタンをクリックすると「パスワード変更」ダイアログが表示されます。

 

(パスワード変更ダイアログ)

fas_cl_0021

 

このダイアログでは、現在ログイン中のユーザ自身のパスワードを変更することができます。

 

 

attention

クライアント設定ファイルに自動ログインのためのパスワードを設定している場合、左記でパスワードを変更する場合は、クライアント設定ファイルの内容もあわせて編集してください。

 

 

adminでログインされている状態でトレンドなどの設定メニューを表示すると、以下のように全てのアイテムが選択可能な状態となっています。

 

fas_cl_0029

 

 

マイページの「ログアウト」ボタンをクリックすると、ログアウト操作が行われます。

ログアウトが行われると「閲覧モード」となり、スタート画面に表示が切り替わります。尚、閲覧モードでは、閲覧ユーザ(guest)でログインした時と同じ状態になります。

 

fas_cl_0022

 

閲覧モード中にトレンドグラフなどの設定メニューを開くと、以下のように、設定系、操作系の各アイテムが選択不可の状態になります。

 

fas_cl_0023

 

再びログインを行うには、画面右上のアイコンをクリックします。

 

fas_cl_0019

 

すると、ログインダイアログがポップアップ表示されます。

 

(ログインダイアログ)

fas_cl_0024

 

このダイアログでは、コンボボックスからログインユーザを選択してログインすることができます。

 

fas_cl_0027

 

 

ここでは例として「operator」でログインしてみます。

 

マイページを表示すると、現在「operator」でログインされている事がわかります。

 

fas_cl_0025

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレンドグラフの設定メニューを表示すると、以下のように、ペン設定のみが無効の状態となります。

 

fas_cl_0026

 

このように、ログインユーザに応じて、設定操作や印刷操作の有効/無効を切り替えることができます。

 

 

ログインの運用方法とクライアント設定

FA-Clientのクライアント設定ファイル(FAClient.txt)では、「PSLoginUser」と「PSLoginPwd」によってログインユーザとパスワードを指定することができます。起動時に自動的にログインさせたい場合や、デフォルトのログインユーザを一般オペレーターにしたい場合など、システムの導入先のニーズにあわせて設定を行うようにしてください。クライアント設定ファイルの編集方法については、「クライアント設定」を参照してください。

 

以下は、運用方法と設定の例です。

 

運用例

設定内容

補足

自動ログインによる運用

 

概要:

自動ログインによる運用です。

 

 

クライアント設定ファイルの以下のパラメータを設定します。

PSLoginUser ・・自動ログインするユーザ名

PSLoginPwd ・・上記のパスワード

 

hint

初期設定の状態(ユーザ「admin」、パスワード「なし」)から設定を変更しない場合は、クライアント設定ファイルの編集は特に必要ありません。

 

運用開始後にパスワードを変更した場合は、左記のクライアント設定ファイルのパスワードも合わせて変更してください。

 

自動ログインによる運用(初回のみパスワード入力)

 

概要:

パスワードが設定されている場合、PSLoginUserのみが設定された状態でFA-Clientを実行すると、ログイン画面が表示されます。ログイン画面で「パスワードを保存する」にチェックを入れてログインすると、次回以降は自動的にログインが行われます。

 

 

 

自動ログインさせるユーザのパスワードを設定しておきます。

 

クライアント設定ファイルの以下のパラメータを設定します。

PSLoginUser ・・自動ログインするユーザ名

PSLoginPwd ・・指定しない

 

 

FA-Clientの初回起動時に以下のログイン画面が表示されます。「パスワードを保存する」にチェックを入れてログインすると、次回以降は自動ログインとります。

 

fas_cl_0028

 

自動ログイン後にパスワードが変更された場合、次回の自動ログインが失敗し、上記のログイン画面が表示されます。そこで正しいユーザ情報でログインが行われると、次回以降は再び自動ログインの動作となります。

 

平常時は「operator」で運用する

 

概要:

トレンドのペン設定などの設定操作を通常のオペレータに公開したくない場合の運用方法です。

admin、seniorにパスワードを設定しておき、operatorで自動ログインされるように設定しておきます。設定作業を行う際に管理者がadminでログインしなおし、設定変更後にログアウトする運用とします。

 

 

 

admin、seniorのパスワードを設定しておきます。operatorのパスワード設定は任意です。

 

クライアント設定ファイルの以下のパラメータを設定します。

PSLoginUser ・・operator

PSLoginPwd ・・operatorのパスワード

 

hint

通常、seniorを使用することはありませんが、設定変更を禁止する目的で、seniorを使用してログインできないように、seniorにもパスワードを設定しておきます。

 

FA-Clientを起動するとoperatorで自動的にログインが行われます。管理者が設定変更を行いたい時に、adminで都度ログインしなおして設定を変更してください。

 

adminによる設定作業が終わったらログアウトを行い、operatorで再度ログインしてください。