計量カウンタの重みと変換値設定について

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計量カウンタの重みと変換値設定について

デマンド設定の変換値について

デマンド監視画面の詳細設定には、「変換値」というパラメータが用意されています。

 

このパラメータは、デマンド電力を求める際に重要な意味を持ちます。

 

p_demand_0012

 

デマンド時限が30分の場合のデマンド監視では、監視対象の電力量タグのパルスレートが1パルスあたり1kWhの場合、変換値には「2」を設定します。

 

この理由として、デマンド電力を使用電力量(kWh)から求める場合、30分間の使用電力量(kWh)を「2倍」した値が、デマンド電力(kW)となるためです。例えば、300kWの負荷が30分間連続で使用された場合、30分間の使用電力量は150kWhとなり、デマンド電力は150を2倍した300kWとなります。つまり、デマンド電力は、内部的には電力量*変換値で算出しています。

 

これを踏まえ、デマンド監視対象の電力量タグのカウンタ値に重みがつけられている場合(たとえば、1パルスあたり10kWhなど)、以下のいずれかの方法で対応することができます。

 

1パルスあたり10kWhの例)

 

タグのフィルタ機能で「少数桁移動」を行い、PLCからタグに取り込まれる時点でカウンタの単位を1kWh単位に揃える。この場合、変換値の設定は「2」で良い。

タグのフィルタ機能を使用しない場合は、変換値に「20」と指定することで対応可能(※この場合、カウンタ値 × 20がデマンド電力となる)。