アラームサーバ(CSV/ODBC)

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アラームサーバ(CSV/ODBC)

マニュアルの読み方

本章はリファレンス情報のみ記述されています。

構築手順につきましては、監視システム構築ガイドの「アラーム」を参照ください。

 

 

 

 

 

概要

FA-Panelのアラーム機能は、Panel Serverのアラームサーバーアクションと、Panel Browserのアラームコントロール(リモートアラームグリッド/リモートアラームクライアント)を組み合わせて構築します。

 

ここでは、サーバ側で構築するアラームサーバアクションに関する設定について解説します。

 

 

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アラームサーバーアクションはタグの値をリアルタイムに監視します。アラームサーバーアクションでは、あらかじめアラームマスタで設定されたアラーム発生条件(タグの値に対するアラームの発生条件)に従ってアラームの発生/復帰などの状態監視を行い、検出されたアラーム情報はPanel Server側で履歴情報として記録されるとともに、接続されているPanel Browserに対してアラーム状態の通知を行ったり、アラームの検出時に自動的にEメールを送信したりすることができます。

 

 

hint

画面ライブラリの「アラームサマリ」「アラーム履歴」「イベント履歴」「イベントリアルタイム」は、アラームサーバアクションに接続して動作します。これらの画面ライブラリはアラームコントロール(リモートアラームグリッド/リモートアラームクライアント)を利用して構築されています。

 

 

アラームサーバの種類

アラームサーバには以下の2種類があります。

 

種類

解説

アラームサーバー

アラームの履歴がテキストファイル(CSV形式)に保存されます。

 

アラームサーバー(ODBC)

アラームの履歴がデータベース(ODBC)に保存されます(対応データーベースについてはこちらを参照してください)。

 

 

アラームの情報をデータベースに保存したい場合には、アラームサーバー(ODBC)アクションを利用することができます。特にデータベースを利用しない場合は、CSVファイルを利用したアラームサーバーを使用します。

 

 

アラームマスタについて

アラームの発生条件は、「アラームマスタ」と呼ばれるファイルに登録しておきます。

 

アラームマスタとはアラーム条件などが記述されたテキストファイル(CSV)であり、テキストエディタやExcel等で手動で作成する必要があります。アラームマスタはシステムの運用を開始する前に、事前に登録しておく必要があります。

 

アラームマスタに関する詳細は、「アラームマスタのフォーマット」を参照してください。

 

(参考:アラームマスタの例)

 

アラームID,発生復帰,確認,発生条件,コメント0,コメント1,コメント2

[ALARMID],[RECOVER],[ACK],[ONCONDITION],[CM0],[CM1],[CM2]

0,y,y,U01.F01.M0000,M0警報。,設備1,1

1,y,y,U01.F01.M0001,M1警報。,設備1,1

2,y,y,U01.F01.M0002,M2警報。,設備2,2

 : : :

 

 

アラームの種類

アラームは「発生・復帰」「確認」の有無の組み合わせにより、以下の4通りに分類されます。

 

アラームの種類

発生・復帰

確認

備考

発生・復帰あり/確認あり

確認が必要なアラームです。

発生・復帰あり/確認なし

×

確認が必要ないアラームです。

発生・復帰なし/確認あり

×

確認ありのイベントです(発生のみ生成する)。

発生・復帰なし/確認なし

×

×

一般にイベントと呼ばれます(発生のみ生成する)。

 

「発生・復帰」が有りのアラームは、アラームの発生と復帰を別々に知りたい時に使用されます。例えば、アラームの発生条件がM0の場合、M0がOFF→ONに変化したとき、発生を知らせるアラームが生成されます。ON→OFFに変化した時は、復帰を知らせるアラームが生成されます。

 

「発生・復帰」が無しのアラームとは、一般にイベントと呼ばれ、復帰を知る必要がない時に使用されます。この場合、OFF→ONに変化した時のみ発生を知らせるアラームが生成され、ON→OFFに変化した時はなにも発生しません。復帰を監視する必要がなく、発生のみを監視する場合に使用します。

 

「確認」が有りのアラームは、発生したアラームに対して、オペレータが確認を行ったかどうかの情報を付加できます。

 

 

attention

イベントタイプ(「発生復帰無し」、「確認無し」)のアラームを利用する場合には、以下の点に注意してください。

イベントタイプのアラームでは、Panel Serverをオフラインからオンラインにした時、デバイスのアラーム条件が既にONになっていた場合、オンラインの直後にアラームが生成されます。同様に、デバイスのアラーム条件がONを保持したまま、再びPanel Serverをオンライン→オフライン→オンラインとすると、再びアラームが発生します。この動作は、イベントタイプのアラームが復帰情報を持たない事によるものであり、正常な動作です。もし、Panel Serverをオンラインにする度にアラームが生成されてしまうのを防ぎたい場合は、発生復帰を有りとしてアラームを定義してください。この場合は、Panel Server側の設定を発生復帰有りアラームとしておき、Panel Browser側のアラーム画面で復帰を知らせるアラームの情報を非表示にすることで、イベント表示と同等の画面を作成することができます。どちらのタイプを選択すべきか迷う場合は、発生復帰有りアラームの使用を推奨します。