ODBCデータベースを使用したロギング/集計

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ODBCデータベースを使用したロギング/集計

概要

サマリアクションのロギング・集計機能は、CSVファイルのほか、ODBCデータベースにも対応可能です。

 

ODBCデータベースへのロギングを行う場合は、「サマリ(ODBC)」アクションを使用してください。

 

(アクション一覧からの選択)

c_action_0386

 

尚、サマリ(ODBC)では、データベース側のテーブルは自動的に生成される仕組みとなっています。従って、データベースとして必要な準備としては、接続先のデータベースの領域を用意し、ODBCデータソースの定義を行うのみでOKです。

 

以下に、サマリアクションによるロギングを例として、設定例を紹介します。

 

 

設定例

データベースの設定

 

この例では、Microsoft SQL Server 2017を使用し、Microsoft SQL Server Management Studioを用いた設定例を紹介します。

 

SQLServer側の設定としては、Management Studioの画面から、サマリアクション用のデータベースを作成してください。

 

p_summary_0015

 

SQL Server側の準備は以上です。必要なテーブルやフィールドは、サマリアクションによって自動的に作成されます。

 

※実際のデータベースの名前は実運用にあわせて作成してください。

 

 

タグ設定

 

ロギング対象のタグとして、ここではPLCデバイスのかわりに仮想デバイスを使用します(実際にロギングするタグは実運用にあわせて定義してください)。

 

例として、仮想デバイスユニットとして「U01」を作成し、その配下に、「U01.F01.SD0000」から「U01.F01.SD0999」の、連続した1000点のタグを作成します。

 

p_summary_0011

 

 

アクションの設定

 

■サマリアクションのマスタ登録

 

サマリアクション(ODBC)として「A01」を追加し、タグフィールドマスターファイルにタグ(「SD0000」~「SD0999」)及びフィールド名(「T000」~「T999」)を登録します。尚、サマリアクションを開始すると、ここで指定したフィールド名がデータベース上のテーブルのフィールド名となります(※データベース側のテーブルおよびフィールドは自動的に生成されます)

 

タグフィールドマスタに関する詳細は「タグフィールドマスタ」を参照してください。

 

(Excelでのタグフィールドマスタの編集例)

p_summary_0012

 

また、サマリマスタファイルに以下の記述を行います。

 

(サマリマスタの定義例)

[COMMON]

DaysOfHoldingData=365

OdbcDatabaseType=SQLSERVER

 

[TEST]

TagFieldMaster=summary_fieldmaster_tag.csv

TagFieldIndex=DB\summary_index_tag.txt

OdbcTable=TESTTABLE

OdbcMaxFields=250

 

 

尚、上記はロギングを行う際の定義例です。サマリマスタに定義するパラメータのうち、接頭辞が「Odbc」となっているパラメータは、データベースに接続用のパラメータです。サマリマスタの設定に関する詳細は、「サマリマスタ」を参照してください。

 

上記のうち、OdbcTableで指定した名称がテーブル名となります。又、ロギングの対象とするフィールドの数がOdbcMaxFieldsで指定した列数を超えるような場合は、テーブルは自動的に分割されます(その場合は、テーブル名の末尾に自動的に連番が付与されます)。

 

 

attention

フィールド名やテーブル名にSQLの予約語(「DATE」など)を使用することはできません。

 

 

■サマリアクションのODBC設定

 

データベースに接続するための「ODBC設定」を行います。

 

ODBC接続の設定は、アクションの設定ダイアログのODBC設定タブから行います。

 

c_action_0387

 

ここで指定するデータソースの設定では、DBMS側であらかじめ用意しておいたデータベース名を指定するようにしてください。

 

ODBCデータソースの設定に関する詳細は、「ODBC設定」を参照してください。

 

 

イベントの設定

 

サマリアクション「A01」を呼び出すためのイベントを作成してください。

 

この例では、10秒周期の定周期イベントとして「E01」を作成し、実行アクションに「A01」を指定します

 

p_summary_0013

 

p_summary_0014

 

 

解説

サマリアクションを実行すると以下のテーブルやフィールド名が自動的に作成された後、ロギングが開始されます。既にテーブルやフィールドが作成されている場合は即座にロギングが開始されます。

 

テーブル名

フィールド

TESTTABLE1

T000~T249

TESTTABLE2

T250~T499

TESTTABLE3

T500~T749

TESTTABLE4

T750~T999

 

サマリマスタで指定した最大フィールド数(OdbcMaxFields=250)に従い、自動的にテーブルが分割されて生成されます。分割の際には、「OdbcTable=TESTTABLE」で指定したテーブル名の後に連番が自動的に付加されます。自動分割を行わない場合は「OdbcMaxFields=250」の行を削除して下さい(その場合、全てのデータが1つのテーブルに格納され、テーブル名に連番は付加されません)。