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バインドとは
監視画面では、PLCのデバイス値の変化に応じて、動的な画面表示を行う必要があります。つまり、フォーム上に貼り付けた各コントロールの色や表示位置、表示/非表示などのプロパティと、PLCデバイスの値がマッピングされたタグとを、何らかの方法によってリンク付けを行う必要があります。
本パッケージのアプリケーション開発では、フォーム上に配置したコントロールの様々なプロパティに対してタグを割り付けてリンクさせる事ができます。そして、このリンクの仕組みのことを「バインド」と呼びます。コントロールのプロパティにタグをバインドすることによって、例えばPLC値の変化に基づいた動的な振る舞いをコントロールに与えることができます。あるいは、タグがバインドされたコントロールを介して画面からタグの値を書き換えることで、PLCデバイスへの書き込みを行うことができます。
バインドは非常に強力な機能であり、単純にタグの生値をそのままプロパティに結合する以外にも、四則演算や関数による計算式や、条件式を使った判定処理を記述することもできます。又、ほぼすべてのプロパティに対してタグをバインドすることができます。
バインドには大きく分けて、IN(入力バインド)とOUT(出力バインド)の2つの方向があります。入力バインドを設定した場合、タグの値が変化すると、その直後にプロパティの値も自動的に変更されます。逆に、出力バインドを設定した場合、プロパティの値が変更されると、その直後にタグの値も自動的に変更されます。
又、1つのプロパティでタグの入出力を同時に行いたい時は、INOUT(入出力バインド)という設定を使用することもできます。INOUTは、入力バインドと出力バインドの両方を兼ね備えた指定方法です。
■入力バインド
■出力バインド
■入出力バインド
バインドの処理は、目的のプロパティに対して定義されたバインド書式に従って実行されます。
例えば、ラベルコントロールのTextプロパティに入力バインドを設定した場合、PLCの最新値が常に表示されます。 |
あるいは、エディットコントロールのValueプロパティに出力バインドを設定した場合、エディットコントロールで編集した値がPLCに書き込まれます。 |
部品ライブラリの部品はバインドを意識する必要がありません。部品ライブラリの各部品群はプロパティに対して簡単な設定を行うだけで利用することができます。 |
バインドの設定方法
バインド書式のIN/OUT/INOUT以降の書式は、演算式構文に従って記述します。演算式構文では、単にタグパスを指定する以外に、四則演算や関数などの式を記述することもできます。
バインドの設定は、以下のいずれかの場所から行うことができます。
1) バインドダイアログ
バインド設定用の画面として「バインドダイアログ」が用意されています。バインド設定における最も簡単な方法は、バインドダイアログの「かんたん設定タブ」の利用です。バインドダイアログのかんたん設定タブでは複雑なバインド書式を全て記述することなく、画面から入力した条件式やタグパスなどの情報に基づいてバインド書式が自動生成されます。
2) プロパティページのバインドタブ
プロパティページのバインドタブから、バインド書式を直接入力することもできます。