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点滅周期について
値表示のための各種メソッドの引数などに点滅周期を指定する場合、ミリ秒単位で数値を直接指定するか(1000、など)、「@FAST」などの書式を指定することができます。
ここで、「@FAST」などの書式の事を、「点滅周期書式」と呼びます。
バインドダイアログで表示される以下のダイアログでは、点滅周期を直接入力して指定する方法のほか、あらかじめ設定されている点滅周期を選択して適用することができます。
(点滅設定ダイアログ)
選択可能な点滅周期のデフォルトとして以下周期が用意されています。
@FAST ・・・ 高速点滅(デフォルトで500ミリ秒周期)
@MEDIUM ・・・ 中速点滅(デフォルトで1000ミリ秒周期)
@SLOW ・・・ 低速点滅(デフォルトで3000ミリ秒周期)
点滅設定ダイアログのリストに表示される点滅周期設定は、BlinkConfルートプロパティで定義することができます。
同プロパティの設定により、「@FAST」などの既に存在する書式名を上書きすることで、システムの点滅周期設定をカスタマイズすることができます。
点滅周期書式の仕様
■書式仕様
[@点滅周期書式名]
Interval=数値
まず、点滅周期の書式名を [ ] で囲んで定義します。 [ ] 内に記述する書式名の先頭は、必ず「@」で始まる文字列である必要があります。
そして、点滅周期書式名を定義した行の次行以降に、Interval=数値 として1行記述します。ここで指定した数値はミリ秒として解釈されます。
尚、複数の書式を追加する場合は、[ ] のセクションを新たに作成し、続けて定義することができます。
[@点滅周期書式名1] Interval=200
[@点滅周期書式名2] Interval=300 ...
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カスタマイス例(BlinkConfルートプロパティ)
参考として、BlinkConfルートプロパティのカスタマイス例を紹介します。
■@FASTのカスタマイズ
ここでは例として、システムとして用意されている「@FAST」の周期を変更します。
BlinkConfルートプロパティの設定画面を開き、以下のように入力します。
[@FAST] Interval=700 |
BlinkConfルートプロパティを設定後に点滅ダイアログを表示すると、@FASTの周期が700msに変更されていることが確認できます(デフォルトでは500ms)。
部品ライブラリの各部品では、は異常時に黄色枠が点滅表示されます。これは、部品のグループオブジェクトの「InnerFrameColor」プロパティに設定されている以下のバインド式によるものです。
B.Blink($_Fault$,"@FAST,@FaultColor")
このバインド式では点滅処理の周期に、@FASTを渡しています。 従って、「@FAST」の周期をカスタマイズすることにより、全ての部品の異常時の点滅周期を一括で変更することができます。
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システム標準の点滅周期である「@FAST」「@MEDIUM」「@SLOW」は、システム内部では以下のように定義されています(※数値はミリ秒を表す)。
[@FAST] Interval=500
[@MEDIUM] Interval=1000
[@SLOW] Interval=3000
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■独自の周期を追加する
ここでは例として、新たな名称の周期書式を追加します。
BlinkConfルートプロパティの設定画面を開き、以下のように入力します。
[@FAST2] Interval=300 |
BlinkConfルートプロパティを設定後に点滅ダイアログを表示すると、ユーザー定義として@FAST2が新たに追加されている事が確認できます。