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エネルギー管理のグループ化の考え方
設備から収集した計量集計データをエネルギー管理のグラフとして表示するためには、監視対象設備のエネルギー利用状況を分析・把握する上で分かりやすい単位にまとめて集計する必要があります。例えば、フロア毎、棟毎、契約テナント毎、電気・ガス・重油等のエネルギーの種類別など、さまざまなグループが考えられます。計量集計データを任意の単位で分かりやすくまとめることを、ここでは「グループ化」と称します。エネルギー管理の画面上にグラフを表示するためには、まず、初期設定として各計量情報をグループ化しておく必要があります。グラフ画面からは、表示したい日付条件と対象のグループを指定することによって目的のグラフを表示することができます。
エネルギー管理画面のグループ化の概念には、「ポイントグループ」と「グラフグループ」という2つの考え方があります。
グループ |
解説 |
ポイントグループ |
1つ以上の同一エネルギー種別の「計量ポイント」を、フロア毎、テナント毎、設備の種類などの管理単位でグループ化します。ここで、計量ポイントとは、計量データとして集計された各使用量のフィールドを指します。例えば、サマリアクションで電力量を集計する場合、電力メーターのパルスカウンタから取り込んだ積算リングカウンタをロギング・集計するように設定しておき、計量ポイントの指定で積算値を取得するためのデータソース名を指定します。
計量ポイントは、複数のポイントグループに重複して登録することができます。 また、計量ポイントの按分値を複数のポイントグループに振り分けることもできます。
例) 本社 電力量、事業所A 電力量、事業所B電力量 ・・・ 本社 空調電力量、 本社 照明電力量、事業所A 空調電力量、事業所A 照明電力量、事業所B 空調電力量、事業所B 照明電力量 ・・・ 1F電力量、2F電力量 ・・・ 本社ガス量、1Fガス量、2Fガス量、事業所Aガス量、事業所Bガス量 ・・・ テナントA電力量、テナントB電力量 ・・・
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グラフグループ |
1つ以上のポイントグループを、事業所全体、フロア全体、施設全体、西日本、東日本、部署などの管理単位でさらにグループ化します。
ポイントグループは、複数のグラフグループに重複して登録することができます。 また、ポイントグループを按分して振り分けることもできます。
例1)本社/事業所毎に全種別のエネルギー量を集計する場合 全社 ・・・本社 電力量、本社 ガス量、事業所A 電力量、事業所Aガス量、事業所B電力量、事業所Bガス量 本社 ・・・本社 空調電力量、本社 照明電力量、本社ガス量 事業所A ・・・事業所A電力量、事業所Aガス量 事業所B ・・・事業所B電力量、事業所Bガス量
例2)本社/事業所毎に、エネルギー種別毎の集計を行う場合 全社電力 ・・・本社 電力量、事業所A 電力量、事業所B電力量 本社電力 ・・・本社 空調電力量、本社 照明電力量 事業所A電力 ・・・事業所A 空調電力量、事業所A 照明電力量 事業所B電力 ・・・事業所B 空調電力量、事業所B 照明電力量 全社ガス ・・・本社ガス量、事業所Aガス量、事業所Bガス量 本社ガス ・・・本社ガス量 事業所Aガス ・・・事業所Aガス量 事業所Bガス ・・・事業所Bガス量
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以下は、グループ化の概念図です。
グループ化の具体的な設定例とグラフ表示との関係について知りたい場合は、「エネルギー管理の実践」を参照してください。 |