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ロケールと数値書式の関係について
数値書式の設定によって、ロケールに対応した数値表示や数値入力を行うことが可能となります。
数値書式とは、小数点や区切り文字、基数などの、数値の表示に関するフォーマットを指定するための書式仕様です。数値書式を指定する場面としては、部品ライブラリの「数値表示部品」のフォーマットの指定や、CNumberToLocale(NL)などの数値表示のためのメソッドに渡す数値書式フォーマットなどが挙げられます。
FA-Panelは数値書式の設定を柔軟に行うことができます。世界各国の数値書式での表示のほか、ユーザー独自の書式を設定することもできます。
数値書式では、指定されたロケールを参照して数値フォーマットを取得します。
たとえば、システムにあらかじめ用意されている数値書式の「@NUMBER」や「@LOCALE」を指定した場合、ルートのLocaleプロパティ(またはルートのLocaleNumberプロパティ)に設定されているロケールの設定に従った数値表示を行います。又、数値書式に「@ja」「@de」などのロケールID(@+ロケールID)を直接指定すると、指定されたロケールの仕様に従って表示が行われます。
数値書式の詳細な仕様に関しては、Appendixの「数値書式」を参照してください。
数値書式には様々なオプションやプロパティが用意されており、柔軟にカスタマイズすることができます。数値書式のカスタマイズ方法についても、Appendixの「数値書式」を参照してください。 |
ロケールによる数値表示の仕様は実に多彩です。例えば「ja」(日本)では数値表示は「123,456.78」のようなフォーマットですが(3桁毎カンマ区切り、小数点はピリオド)、「de」(ドイツ)では「123.456,78」となり、カンマとピリオドは反対の意味となります。その他、カンマの代わりにスペースを用いる場合や、カンマ区切りが下の3桁以外は2桁区切りのフォーマット等、様々なフォーマットが存在します。国際化対応を行う場合、仕向け地の表示様式に合わせるのか、それともシステム全体として1つの書式(@ANSIなど)で統一した運用とするのかなど、注意が必要となります。 |
数値書式に対応されている機能(抜粋)
以下に、数値書式(ロケール)に対応されている機能の一部を紹介します。
■数値関連メソッド
以下のメソッドは数値書式に対応されています。
これらのメソッドはパラメータに数値書式を渡すことができます。例えば、「@NUMBER」などの書式を指定することが可能であり、数値書式側で設定されたロケールの定義に従った数値書式フォーマットを返します。
数値関連メソッドのうち、CNumStr (NS) は旧バージョンで使用されていたメソッドです。上位互換のために動作はしますが、ロケール対応が行われていません。数値関連のメソッドは、CNumToLocale/CLocaleToNumの使用を推奨します。 |
■エディットボックスコントロール
エディットボックスコントロールのTextFormatに、数値書式を含めたパラメータを指定することができます。「@NUMBER」などの数値書式を含めて指定することにより、数値書式側で設定されたロケールの定義に従った日時書式フォーマットに従った値の表示/編集が可能です。例えば、「@de」(ドイツ)を指定すると、小数点はピリオドではなくカンマで表現され、小数を含む数値を入力する際にはカンマで入力する必要があります。
(@NUMBERの例)
(@deの例)
■ライブラリ部品
部品ライブラリの数値表示部品や数値入力部品では、数値フォーマットのプロパティに数値書式を指定します。
(数値表示部品)
(数値入力部品)
例えば、「@NUMBER」などの書式を指定することが可能であり、数値書式のロケールの定義に従った数値書式フォーマットで値が表示されます。
その他、トレンドグラフなどの画面ライブラリ部品についても、数値の表示設定は数値書式で指定します。