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エンジニアリングツール側の変更
新しく追加したクラス(2PID)の情報をポイントリストに反映します。今回追加した2PIDクラスはPIDクラスとメンバ構成が酷似しているため、シートの大部分が既存のPIDクラスシートと同じ構成となります。従って、PIDクラス用のシートをコピーして流用し、2PIDクラス用のシートとして作成します。
1.ポイントリストの「共通フィルタ設定」シートを編集します。
「共通フィルタ設定」シートに、浮動小数点2桁の実タグ登録用パラメータを追加します。
[KEYWORD] |
[VALUE] |
名称 |
6 |
.FLT+FIL=DEC:2|0|0 |
浮動小数点(2) |
(設定イメージ)
2.ポイントリストを開き、「8_PID」シートをコピーします。
3.コピーしたシートの名称を、「9_2PID」に変更します。
4.シートの見出しを「2自由度型PID」に変更します。
5.シートの「クラスID」の定義を変更します。
「E11」に設定されているExcelの式を、以下のように変更します。
変更前 |
変更後 |
IF(FL11<>"","MELSEC.QnPH.PID","") |
=IF(FL11<>"","MELSEC.QnPH.2PID","") |
6.変更後、E11のフィルハンドルを下方向へドラッグして、Excelの式をE列全体へ反映してください。
7.シートの右側の「+」ボタンを押下し、詳細設定を表示します。
8.GN、GO、GP、GQ列を全選択した状態でコピーを行い、GR、GS、GT、GU列としてコピーした列を挿入してください。
9.GS列、およびGU列を以下のように変更してください。
項目 |
変更箇所 |
セル |
変更前 |
変更後 |
実タグ登録形式 |
浮動小数点2桁 |
GS1 |
[TAG]+1 |
[TAG]+6 |
GU1 |
[TAG]+1 |
[TAG]+6 |
||
メンバ名 |
ALPHA2 |
GS2 |
Bind:MVLimit_Hi=INOUT |
Bind:ALPHA2=INOUT |
BETA2 |
GU2 |
Bind:MVLimit_Lo=INOUT |
Bind:BETA2=INOUT |
|
アドレスオフセット |
+64 |
GS6 |
18 |
64 |
+66 |
GU6 |
20 |
66 |
|
名称 |
2自由度パラメータα |
GS9 |
MVリミット上限 |
2自由度パラメータα |
2自由度パラメータβ |
GU9 |
MVリミット下限 |
2自由度パラメータβ |
10.ポイント情報を設定してください。
新しく追加したシートを使って、新たに追加するポイントの情報を登録してください。
インスタンス名は他のシートのインスタンス名と重複しない名称を付与するとともに、コードや基本情報(実タグのアドレス等)、コメント等の各種情報を設定してください。
ポイントリストの編集が完了したら、ポイントリストを保存して閉じてください。
D列に設定するインスタンス名は他シートのインスタンス名と重複しないように注意してください。又、インスタンス名は内部的にバインド書式から参照されるため、インスタンス名にバインド書式の禁則文字を使用しないようにしてください。バインドの禁則文字に関する詳細は、本マニュアルの「バインドの禁則文字」を参照してください。
尚、上の設定ではインスタンス名を「M_2PID.xxx」としています。この理由としては、「2PID」と指定するとバインドの禁則事項(先頭の文字に数値を指定できない)に該当してしまうため、PLC側のファンクションブロック名称と合わせて、「M_2PID」としています。
|
11.エンジニアリングツールを起動し、サーバの各種構成ファイルを生成し、基本システム構築を行ってください。
手順については本マニュアルの「基本システム構築」を参照してください。
基本システム構築後にPLCと接続を行い、新たに追加した2PIDクラスが正常に動作していることを確認してください。