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仮想デバイスについて
仮想デバイスは、Serverアプリケーションのメモリアドレス空間を使用した弊社独自のデバイスです。仮想デバイスはPLCのアドレス空間(M、D、X、Yなど)をシミュレートしたデバイスであり、標準的なPLCデバイスとして同様に扱えます。例えば、特殊リレー(SM)や特殊レジスタ(SD)などは、デバイスの値が定期的に自動的に変化します。これらのタグの値をデモ的にロギングし、トレンドグラフなどの画面のデモデータとして利用することもできます。
仮想デバイスタグの実体はServer側に存在するため、複数台のPCによるシステム構成であっても、本デバイスを介してクライアント間でのデータ共有を行うこともできます。但し、仮想デバイスはServerの稼働中にメモリ上にデータを展開しているのみであり、タグの値は保持されません。そのため、Serverアプリケーションを再起動したり、Serverの二重化の切り替えが発生したりすると、仮想デバイスタグの値は初期値に戻ります。Serverの再起動時や二重化切り替えなどの際にタグの値を保持したまま継続して使用したい場合は、「メモリデバイス」を使用(「値を保持する」の設定を行う)してください。
デバイス一覧
対応するデバイスは以下のとおりです(デバイス一覧の見方については、こちらを参照下さい)。
デバイス |
キーワード |
先頭アドレス |
説明 |
単位 |
読み |
書き |
入力リレー |
X |
0000 |
10進数 |
ビット |
○ |
○ |
出力リレー |
Y |
0000 |
10進数 |
ビット |
○ |
○ |
内部リレー |
M |
0000 |
10進数 |
ビット |
○ |
○ |
特殊リレー |
SM |
0000 |
10進数 |
ビット |
○ |
○ |
データレジスタ |
D |
0000 |
10進数 |
ワード |
○ |
○ |
特殊レジスタ |
SD |
0000 |
10進数 |
ワード |
○ |
○ |
データレジスタは整数のみで少数は扱えません。少数を扱いたい場合は「メモリデバイス」の「数値タグ」を使用して下さい。 |
デバイスの詳細
メモリタグとして使用できるデバイスです。PLCのアドレスマップ(MやD等)をシミュレートしています。複数のクライアント間でデータを共有したい場合の、共有エリアとしても利用できます。
■特殊リレー(SM)について
SM0000 |
10msごとにOn/Off |
SM0001 |
50msごとにOn/Off |
SM0002 |
100msごとにOn/Off |
SM0003 |
500msごとにOn/Off |
SM0004 |
1000msごとにOn/Off |
SM0005 |
2000msごとにOn/Off |
SM0006 |
3000msごとにOn/Off |
SM0007 |
5000msごとにOn/Off |
■特殊レジスタ(SD)について
SD0000 |
10msごとに1ずつインクリメントされる、0~9999のリングカウンタ |
SD0001 |
50msごとに1ずつインクリメントされる、0~9999のリングカウンタ |
SD0002 |
100msごとに1ずつインクリメントされる、0~9999のリングカウンタ |
SD0003 |
500msごとに1ずつインクリメントされる、0~9999のリングカウンタ |
SD0004 |
1000msごとに1ずつインクリメントされる、0~9999のリングカウンタ |
SD0005 |
2000msごとに1ずつインクリメントされる、0~9999のリングカウンタ |
SD0006 |
3000msごとに1ずつインクリメントされる、0~9999のリングカウンタ |
SD0007 |
5000msごとに1ずつインクリメントされる、0~9999のリングカウンタ |
SD0008 |
SD0000の値を用い0~100の間でサインカーブの値 |
SD0009 |
SD0001の値を用い0~100の間でサインカーブの値 |
SD0010 |
SD0002の値を用い0~100の間でサインカーブの値 |
SD0011 |
SD0003の値を用い0~100の間でサインカーブの値 |
SD0012 |
SD0004の値を用い0~100の間でサインカーブの値 |
SD0013 |
SD0005の値を用い0~100の間でサインカーブの値 |
SD0014 |
SD0006の値を用い0~100の間でサインカーブの値 |
SD0015 |
SD0007の値を用い0~100の間でサインカーブの値 |
特殊リレー及び特殊レジスタは、オンラインデバック実行やユニットの仮想通信状態では、値の変化は行いません。 |