接続例【iQ-Rシリーズ CPU内蔵ポート使用】

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接続例【iQ-Rシリーズ CPU内蔵ポート使用】

概要

iQ-RシリーズのCPU付属の内蔵Ethernetポートを使用した接続例です。iQ-RシリーズはGX-Developerでは設定を行うことができないため、GX-Works3を使用します。

 

使用機種

項目

機種等

PLC

R08CPU

通信ユニット

CPU付属ポート

 

設定環境

項目

環境

OS

Windows8 Professional 64Bit

ツール

GX-Works3 Ver1.000A

 

設定詳細

項目

設定

設定項目

設定例

PLC側の設定

ツールで設定

IPアドレス

192.168.0.100

サブネットマスクパターン

255.255.255.0

デフォルトルータIPアドレス

192.168.0.200

交信データコード設定

バイナリコード交信

RUN中書込の許可

許可する

プロトコル

UDP

オープン方式

MCプロトコル

ポート番号

8192(16進数2000)

パソコン側の設定

ユニット設定

IPアドレス

192.168.0.1

ポート番号

自動

通信プロトコル

UDP(バイナリコード交信)

フォルダ及び通信テスト時設定

ネットワーク番号

0

PC番号

FF

要求先ユニットI/O番号

03FF

 

※パソコン側の設定の大部分はユニット側の設定に合わせ込む形になります。

 

 

PLC側の設定

「R08CPU」に設定を行います。設定はGX-Works3などで行います。

 

1.GX- Works3を起動して、新規プロジェクトを作成する
 

2.メニューの「オンライン」-「接続先指定」を開き、PLCと通信ができることを確認する
 

3.ナビゲーションツリーの「パラメータ」-「接続するCPU名(ここではR08CPU))」-「ユニットパラメータ」をダブルクリックして、パラメータ設定を以下のように行う
c_plc_0127
 

設定

設定内容

パラメータ設定方法

パラメータで設定

IPアドレス

192.168.0.100

サブネットマスク

255.255.255.0(環境に合わせて設定)

デフォルトゲートウェイ

192.168.0.200(環境に合わせて設定)

RUN中書き込み許可/禁止設定

一括で許可する(SLMP)

交信データコード

バイナリ

オープン方法の設定

プログラムでOPENしない

 

4.「相手機器接続構成設定」を選択し、Ethernet構成画面を表示する
c_plc_0128
 

5.Ethernet構成画面で接続機器としてSLMPを追加する
機器をユニット一覧より「SLMP接続機器」を選択し、構成画面へドラッグ&ドロップで追加します。
c_plc_0129

 

6.「SLMP接続機器」が追加されたら、以下のような設定を行う
c_plc_0130
 

設定

設定内容

プロトコル

UDP

ポート番号

8192(10進数で指定します)

生存確認

生存確認しない

 

attention

従来のQシリーズなどをGX-Developerで設定を行う際、ポート番号は16進数で設定する必要がありましたが、GX-Works3でRCPUに対して設定を行う場合、ポート番号の指定は10進数で行うものとなるため、注意してください。

 

7.メニューの「設定反映して閉じる」をクリックして、設定を反映し、画面を閉じる
c_plc_0131
 

8.ユニットパラメータ画面で「適用」をクリックして、設定を反映させる
c_plc_0132
 

9.メニューの「オンライン」-「シーケンサへの書込み」で、パラメータをPLCへ書き込む
c_plc_0133
 

attention

パラメータ設定後は、PLCの電源を1度落とすなどして、設定の反映を行う必要があります。リモートリセットがツールから行える場合がありますが、確実に反映させるために、電源を1度落とすことをお勧めします。

 

 

 

パソコン側の設定

Serverアプリケーションを用いて、通信設定を行ったPLCと接続を行います。

 

1.ツリーの「Application」-「Driver」を右クリックして、ドライバの追加を選択する

 

2.表示されたドライバ一覧から以下のユニットを選択し、追加を行う
アスキープロトコルで通信を行う場合は、アスキープロトコルを選択してください。
c_plc_0976
 

3.追加されたユニット(U01)のプロパティを開き、通信設定をクリックする
c_plc_0977
 
 

4.「パソコン側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0123
 

設定

設定内容

パソコンIPアドレス

192.168.0.1

パソコンポート番号

自動

 

hint

QnUDVなどのEthernetポートに直接接続を行う機種の場合、接続相手のポート番号を指定することができないため、パソコン側ポート番号は「自動」としてください。

 

5.「ユニット側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0116
 

設定

設定内容

ユニットIPアドレス

192.168.0.100

ユニットポート番号

8192(10進数で指定)

 

6.「ピングテスト」を選択し、ピングが正常に通るか確認を行う
「Ping test is success~」といったメッセージが表示されれば、テストはOKです。
 

7.「通信詳細」でプロトコルを選択する
c_plc_0117
 

設定

設定内容

プロトコル

UDP(推奨)

 

8.接続テストを行い、接続確認を行う
c_plc_0118
 
「接続OK」といったメッセージが表示されれば、接続確認OKです。

 

attention

ユニットの通信設定ダイアログ内の「その他詳細設定」にてCPU監視タイマが設定できます。

CPU監視タイマとは、パソコンからコマンドを受信してから、それに対する応答を返すまでの、PLC側の待ち時間です。

MELSECNETやCC-Linkなど経由で他のPLCのデバイスを参照している場合は、必ず適当な時間を設定します(CPU監視タイマに0を指定し、他のPLCの電源が落ちるなどの状態になった場合、Ethernet通信自体ができなくなります)。詳しくは、PLC側のマニュアルを参照してください。

 

hint

接続確認を行う際のネットワーク設定のパラメータについては、「ネットワーク設定のパラメータについて」を参考にしてください。