<< Click to Display Table of Contents >> マニュアル > 監視システム構築ガイド > 主要機能の構築 > ロギング/トレンドグラフ > ロガーアクションの利用 > ロガーアクションのサンプル集 > ロギング要求をPLCから受け取る |
概要
PLCのラダーロジックによって計算された演算値をログデータに保存したい場合、演算が終了したことを表すビット信号をPLCからハンドシェイクビットとして受け取り、そのビットのON/OFFによってロギングを行うことで演算結果を確実にロギングすることができます。このような場面では、イベントログのトリガをハンドシェイク用のビットタグで発生させるように設定します。
ここでは、三菱PLCでのラダーシーケンスを例に、ハンドシェイクビットとして「D0002」を用い、「D0000」「D0001」のデータをロギングする方法について解説します。
サンプルのダウンロード
このページで紹介されている作成例には、サンプルが用意されています。
サンプルは以下からダウンロードすることができます。
本サンプルでは三菱電機製PLCに接続するためのDriverが指定されています。そのため、実機PLCがいない状態でサンプルを動作させたい場合は、オンラインデバッグを使用してください。
オンラインデバッグは赤い矢印ボタンで実行することができます。この機能は実際に接続を行わずに、仮想的にオンラインを行うデバッグモードです。実機と接続されていない状態でも通信エラーが発生しないため、サンプルを実行することが可能です。
|
設定手順
タグの設定
1.接続Driverに三菱電機のEthernet接続、Qシリーズ相当を選択します。
実際の接続に関しては、機器接続ガイドを参照してください。
2.データ収集のためのタグ「U01.F01.D0000」「U01.F01.D0001」及びハンドシェイク用のタグ「U01.F01.D0002」を設定します。
アクションの設定
1.ロガーアクション「A01」を追加します。
時刻フィールド及び「D0000」と「D0001」のタグフィールドを作成します。
2.A01のテキスト設定タブから、ログファイルのファイル名、保存先を設定します(以下は設定例です)。
3.「処理が終了した時」のスクリプトで、ハンドシェイクビットをOFFにする処理を記述します。
ここでは、以下のように記述します。
(スクリプトの記述内容)
U01.F01.D0002 = 0 |
イベントの設定
1.タグイベントを1つ追加します。
「U01.F01.D0002」が1になったときに発生するように設定し、実行アクションにA01を指定してください。
尚、ラダー側では、ロギングを指示したいタイミングで「D0002」をONにするように設定します。
タグイベントはD0002のONを検出し、アクションが実行されます。
解説
以下は三菱PLCのラダーサンプルです。
ラダープログラムが実行されると、「D0000」および「D0001」へデータをセットし、ハンドシェイク用の「D0002」に「1」がセットされます。Panel Serverをオンラインにすると、「D0002」の値が「1」である事によりタグイベントが発生し、第1回目のロギングが行われます。ロギング終了後、ロガーアクションの終了スクリプトによって「D0002」に「0」が書き込まれます。
このラダーの例では、「D0002」が「0」になると、PLCはラダープログラムの[ = D2 K0]の条件により各MOVP命令が実行されて「D0002」に再び「1」が設定され、ロギングが繰り返し行われます。この動作はPanel Serverがオフラインになるまで繰り返し実行されます。