換算係数の登録

<< Click to Display Table of Contents >>

マニュアル > 監視システム構築ガイド > 主要機能の構築 > エネルギー管理(EMS) > 標準プロジェクトのエネルギー管理の構築 > エネルギー管理のマスタ登録 >

換算係数の登録

概要

換算係数の登録は、係数登録画面から行います。この作業は、監視システムの実行中に設定画面から行う必要があります。

 

以下に、係数登録の操作方法について説明します。尚、以下の操作は、Panel Server、Panel Browserともにオンライン実行されている状態で行って下さい。

 

係数登録画面の表示

換算係数の新規登録

換算係数の他年コピー

 

 

hint

エネルギー管理の実践」には、一般的な設定例のサンプルが用意されています。サンプルには換算係数が登録された状態となっており、実際に使用する際の参考にすることができます。

 

hint

エネルギー管理の換算処理の流れについては「エネルギー種別と換算処理」に記述されています。

 

 

係数登録画面の表示

エネルギー種別の登録は、エネルギー種別登録画面から行います。

 

この設定画面はエネルギー管理画面のメニューから呼び出すことができます。

メニューを表示するには、画面右上に表示されている設定アイコン(歯車アイコン)をクリックします。

 

p_ems_0046

 

画面の右側に表示されたメニューの中から「ポイント登録」を開き、「係数登録」を選択してください。

 

p_ems_0053

 

設定画面が表示されました。

 

p_ems_0054

 

 

換算係数の新規登録

換算係数の登録では、電気、ガス、重油、水道などのエネルギー種別毎の使用量をもとに、目的の単位に換算するための係数、単位、単位変換値を登録します。

 

以下は、まだ何も登録されていない状態です。

 

p_ems_0054

 

 

■年の選択

 

換算係数の登録は年単位で行います。以下の上下ボタンを操作すると、コンボボックス内の対象の年を変更することができます。

 

p_ems_0055

 

 

すでに換算係数が登録されている場合は、コンボボックスから選択することもできます。

 

p_ems_0058

 

 

■換算係数の編集

 

換算係数を追加するには「追加」ボタンをクリックします。

 

p_ems_0059

 

 

すると、新たな行がリストに追加されます。

 

p_ems_0060

 

 

まず、係数種別を選択します。係数種別はリスト内のコンボボックスから選択します。

 

p_ems_0061

 

ここで選択する種別では、使用量から熱量への換算、使用量からCO2への換算、熱量から原油への換算のいずかを選択します。

 

 

続いて、換算前種別を選択します。換算前種別はリスト内のコンボボックスから選択します。

 

p_ems_0062

 

コンボボックスには、エネルギー種別として登録した内容がリスト表示されます。変換元となるエネルギー種別を選択します。

 

 

続いて、係数を登録します。係数は対象のセルをダブルクリックして編集状態にする事で、直接入力することができます。

 

p_ems_0063

 

係数は、昼係数と夜係数を別々に指定することができます。日報集計で昼夜を分けて集計しない場合や、昼係数と夜係数が同じ値の場合などは、両方に同じ数値を登録してください。

尚、昼係数を入力すると、入力した値が夜係数に自動的に表示されます。夜係数に別の値を設定したい場合は夜係数を編集してください。

 

 

続いて、単位を登録します。単位は対象のセルをダブルクリックして編集状態にする事で、直接入力することができます。

ここで指定した単位は、グラフ上の表示に使用されます。

 

p_ems_0064

 

 

続いて、単位変換値を登録します。単位は対象のセルをダブルクリックして編集状態にする事で、直接入力することができます。

 

p_ems_0065

 

この設定は、エネルギー管理のグラフ表示時に、数値の桁数に応じた単位の表示変換を行いたい場合に設定します。複数指定する場合は「;」(半角セミコロン)区切りで指定します。

 

以下のように指定することができます。

 

例)熱量換算の場合

単位に「J」を指定し、単位変換値に「M=1;G=1000;」を設定した場合、

値が1のとき「MJ」、1000のとき「GJ」と表示されます。

 

例)CO2換算の場合

単位に「-CO2」を指定し、単位変換値に「kg=1;t=1000」を設定した場合、

値が1のとき「kg-CO2」、1000のとき「t-CO2」と表示されます。

 

例)原油換算の場合

単位に「L」を指定し、単位変換値に「k=1000;」を設定した場合、

値が1のとき「L」、1000のとき「kL」と表示されます。

 

 

上記のような作業要領で、必要な換算処理のための係数を1行ずつ登録していきます。登録が終わったら、OKボタンをクリックして設定を保存します。

 

以下は、登録例です。

 

p_ems_0057

 

 

hint

エネルギー管理グラフの表示では、いわゆる「年度」単位で表示することもできます。

 

p_ems_0056

 

年の開始月の設定は、エネルギー管理画面のメインフォーム「_Main」の以下のカスタムプロパティに対して行います。

 

_StartMonth

年の開始月を指定します(デフォルト:1)。例えば、4月から開始としたい場合は、「4」とします。

 

 

換算グラフの表示では、上記で指定した月を開始月とした該当する年(年度)の換算係数が採用されます。

 

 

 

 

換算係数の他年コピー

換算係数の登録では、他の年の登録内容をもとにコピーすることができます。

ほとんどの場合、換算係数は前年の係数設定とほぼ同じ内容となります。新たに年の登録を行う際には、前年のデータをコピーする事で手早く登録が行えます。

 

他の年からのコピーは、以下の手順で行います。

 

以下は、まだ何も登録されていない状態です。他の年からコピーを行うには「他年コピー」ボタンをクリックします。

 

p_ems_0068

 

 

すると、以下の選択画面が表示されます。

 

p_ems_0069

 

上記の例では2017年を選択しています。コピーを行うには、コピー元とする年を選択し、OKボタンをクリックします。

 

 

コピーが行われました。必要に応じて、変更が必要な係数等を編集してください。

 

p_ems_0070

 

必ず、最後にOKボタンをクリックして保存してください。