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概要

横河電機社のGM10との接続例です。Modbus/TCPを使用したEthernet接続を行う場合の設定例です。

使用機種

項目	機種等
機器	GM10
通信ユニット	本体付属ポート

設定環境

項目

環境

Windows10 Pro 64Bit

ツール

IPアドレス設定ツール

Webブラウザ（Microsoft Edgeなど）

設定詳細

項目	設定	設定項目	設定例
機器側の設定	ツールで設定	IPアドレス	192.168.1.1
		サブネットマスク	255.255.255.0
		ポート番号	502
パソコン側の設定	ユニット設定	IPアドレス	192.168.0.1
		ポート番号	自動
		通信プロトコル	TCP（UDP指定不可）
	フォルダ設定	Unit ID	255

※パソコン側の設定の大部分はユニット側の設定に合わせ込む形になります。

機器側の設定

「GM10」に設定を行います。設定はIPアドレス設定ツール及び、Microsoft EdgeなどのWEBブラウザで行います。

1.IPアドレス設定ツールを起動し、「探す」をクリックする

c_plc_0962

ネットワークアダプターが複数接続されている場合は、機器を探すことができません。

そのようなケースでは、機器と接続しているアダプター以外を以下のような方法で無効化する必要があります。

　・機器と接続しているネットワークアダプター以外を全て取り外す。

　・OSの設定で、機器と接続しているネットワークアダプター以外を全て無効状態にする、等。

2.対象機器を選択して、「ネットワーク設定」をクリックして以下のように設定する

c_plc_0963

設定	設定内容
IPアドレス	192.168.1.1
サブネットマスク	255.255.255.0

3.「変更」をクリックしてツールを終了する

c_plc_0964

GM（ファームウェアバージョン R2.03.01 以降）が以下の状態のときは、IP アドレスを変更することができません。IPアドレスの変更に失敗すると、「アドレス設定に失敗しました」とメッセージが表示されます。

　・セキュリティ機能の設定が通信［ログイン］に設定されている。

　・拡張セキュリティ機能（付加仕様、/AS）が［On］に設定されており、かつ記録中である。

4.WEBブラウザから対象機器のIPアドレスにアクセスする

c_plc_0965

5.「設定」タブの「通信（イーサネット）設定」-「サーバ設定サーバリスト」を開く

c_plc_0966

6.MODBUSを以下のように設定し、「変更」をクリックする

c_plc_0967

設定	設定内容
On/Off	「On」を選択
ポート番号	502

パソコン側の設定

Serverアプリケーションを用いて、通信設定を行った機器と接続を行います。

1.ツリーの「Application」-「Driver」を右クリックして、ドライバの追加を選択する

2.表示されたドライバ一覧から以下のユニットを選択し、追加を行う
c_plc_0946

3.追加されたユニット（U01）のプロパティを開き、通信設定をクリックする
c_plc_0947

4.「パソコン側設定」で以下のように設定を行う

c_plc_0968

設定	設定内容
パソコンIPアドレス	192.168.1.2
パソコンポート番号	（自動）

5.「ユニット側設定」で以下のように設定を行う

c_plc_0969

設定	設定内容
ユニットIPアドレス	192.168.1.1
ユニットポート番号	502

6.「ピングテスト」を選択し、ピングが正常に通るか確認を行う

「Ping test is success～」といったメッセージが表示されれば、テストはOKです。

7.ネットワーク設定の「開始」と「終了」に「255」を指定し、接続テストを行い、接続確認を行う

c_plc_0970

「接続OK」といったメッセージが表示されれば、接続確認OKです。

GM10のUnit IDは「255」固定となるため、パラメータに「255」を指定してください。

フォルダの設定について

GM10のUnit IDは「255」固定となるため、ユニット配下に追加するフォルダの通信設定で、「255」を指定してください。

c_plc_0971

更新周期について

更新周期を一定時間以上（30秒以上）とした場合、機器側からTCP/IPの通信が切断される現象を確認しております。

そのため、更新周期は30秒より短い周期を指定するようにしてください。

尚、本動作は機器側の仕様に依存するものであり、将来的に動作が変わる可能性があります。詳細は横河電機様にご確認下さい。

c_plc_0972

マッピング及びタグの設定について

Modbus/TCP通信時のGM10側のマッピングは以下のとおりです。

本頁に記載されている内容はGM側のマニュアルより抜粋したものです。

詳細については、機器側のマニュアルをご参照下さい。

コイル

種類		番号	型
入出力チャンネル	入力データ	00001 ～ 00500	Bit
	ステータス情報	00501 ～ 01000
通信チャンネル	演算データ	01001 ～ 01500
	ステータス情報	01501 ～ 02000
内部スイッチ		02001 ～ 02100

コイルの書き込み可能なエリアは、以下の通りです。

　・通信チャンネルの通信データ（01001 ～ 01500）

　・内部スイッチ（02001 ～ 02100）※対象スイッチのタイプをマニュアルに指定する必要あり

それ以外のエリアに書き込みを行った場合、通信エラーが発生します。

入力リレー（入力ステータス）

種類		番号	型
入出力チャンネル	入力データ	100001 ～ 100500	Bit
	ステータス情報	100501 ～ 101000
通信チャンネル	演算データ	101001 ～ 101200
	ステータス情報	101501 ～ 101700

入力レジスタ

ユニット	種類		番号	型
メインユニット	入出力チャンネル	入出力データ	300001 ～ 301000	符号付き32Bit整数型
			301001 ～ 302000	32Bit浮動小数点型
			302001 ～ 302500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	302501 ～ 303000	符号付き16Bit整数型
	入出力チャネル	入出力データ	304201 ～ 304400	符号付き32Bit整数型
	（連続領域）		304401 ～ 304500	32Bit浮動小数点型
		ステータス情報	304501 ～ 304600	符号付き16Bit整数型
	演算チャネル	演算データ	305001 ～ 305200	符号付き32Bit整数型
	（A001 ～ A100）		305201 ～ 305400	32Bit浮動小数点型
			305401 ～ 305500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	305501 ～ 305600	符号付き16Bit整数型
	演算チャネル	演算データ	306001 ～ 306200	符号付き32Bit整数型
	（A101 ～ A200）		306201 ～ 306400	32Bit浮動小数点型
			306401 ～ 306500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	306501 ～ 306600	符号付き16Bit整数型
	本体ステータス		308001 ～ 308007	符号付き16Bit整数型
サブユニット	ユニット1	入出力データ	310001 ～ 311000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		311001 ～ 312000	32Bit浮動小数点型
			312001 ～ 312500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	312501 ～ 313000	符号付き16Bit整数型
	ユニット2	入出力データ	315001 ～ 316000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		316001 ～ 317000	32Bit浮動小数点型
			317001 ～ 317500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	317501 ～ 318000	符号付き16Bit整数型
	ユニット3	入出力データ	320001 ～ 321000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		321001 ～ 322000	32Bit浮動小数点型
			322001 ～ 322500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	322501 ～ 323500	符号付き16Bit整数型
	ユニット4	入出力データ	325001 ～ 326000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		326001 ～ 327000	32Bit浮動小数点型
			327001 ～ 327500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	327501 ～ 328000	符号付き16Bit整数型
	ユニット5	入出力データ	330001 ～ 331000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		331001 ～ 332000	32Bit浮動小数点型
			332001 ～ 332500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	332500 ～ 333000	符号付き16Bit整数型
	ユニット6	入出力データ	335001 ～ 336000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		336001 ～ 337000	32Bit浮動小数点型
			337001 ～ 337500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	337501 ～ 338000	符号付き16Bit整数型

保持レジスタ

ユニット	種類		番号	型
メインユニット	入出力チャンネル	入出力データ	400001 ～ 401000	符号付き32Bit整数型
			401001 ～ 402000	32Bit浮動小数点型
			402001 ～ 402500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	402501 ～ 403000	符号付き16Bit整数型
	入出力チャネル	入出力データ	404001 ～ 404200	符号付き32Bit整数型
	（連続領域）		404201 ～ 404400	32Bit浮動小数点型
			404401 ～ 404500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	404501 ～ 404600	符号付き16Bit整数型
	通信チャネル	通信データ	405001 ～ 406000	符号付き32Bit整数型
			406001 ～ 407000	32Bit浮動小数点型
			407001 ～ 407500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	407501 ～ 408000	符号付き16Bit整数型
	内部スイッチ		408001 ～ 408100	符号付き16Bit整数型
	本体動作設定		409001 ～ 410000	符号付き16Bit整数型
サブユニット	ユニット1	入出力データ	410001 ～ 411000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		411001 ～ 412000	32Bit浮動小数点型
			412001 ～ 412500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	412501 ～ 413000	符号付き16Bit整数型
	ユニット2	入出力データ	415001 ～ 416000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		416001 ～ 417000	32Bit浮動小数点型
			417001 ～ 417500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	417501 ～ 418000	符号付き16Bit整数型
	ユニット3	入出力データ	420001 ～ 421000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		421001 ～ 422000	32Bit浮動小数点型
			422001 ～ 422500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	422501 ～ 423000	符号付き16Bit整数型
	ユニット4	入出力データ	425001 ～ 426000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		426001 ～ 427000	32Bit浮動小数点型
			427001 ～ 427500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	427501 ～ 428000	符号付き16Bit整数型
	ユニット5	入出力データ	430001 ～ 431000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		431001 ～ 432000	32Bit浮動小数点型
			432001 ～ 432500	符号付き16Bit整数型
		ステータス情報	432501 ～ 433000	符号付き16Bit整数型
	ユニット6	入出力データ	435001 ～ 436000	符号付き32Bit整数型
	入出力チャネル		436001 ～ 437000	32Bit浮動小数点型
			437001 ～ 437500	符号付き16Bit整数型
		入出力データ	437501 ～ 438000	符号付き16Bit整数型
チャネルプロパティ	各チャネル情報	チャネルプロパティ	440001 ～ 465000	符号付き16Bit整数型

保持レジスタの書き込み可能なエリアは、以下の通りです。

　・通信チャネルの通信データ（405001 ～ 407500）

　・内部スイッチ（408001 ～ 408100 ）※対象スイッチのタイプをマニュアルに指定する必要あり

それ以外のエリアに書き込みを行った場合、通信エラーが発生します。

タグの設定はGM側で指定されている型に合わせて指定してください。

例）保持レジスタ405001（符号付き32Bit整数型）を参照する場合

c_plc_0973

例）保持レジスタ406001（32Bit浮動小数点型）を参照する場合

c_plc_0974

例）保持レジスタ407001（符号付き16Bit整数型）を参照する場合

c_plc_0975

接続例【横河電機 GM10】

接続例【横河電機 GM10】