タグの演算結果をログに含める

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タグの演算結果をログに含める

概要

ロギング時にPLCから読み込んだタグの値を演算し、演算結果をログに含める方法について解説します。

 

このサンプルではアクションの実行前スクリプトを使用し、複数のタグの平均値を算出します。

 

 

hint

実行前スクリプトに関する詳細については、「アクションの詳細設定タブの設定」に記述されています。

 

 

サンプルのダウンロード

このページで紹介されている作成例には、サンプルが用意されています。

 

サンプルは以下からダウンロードすることができます。

 

 

 

設定手順

タグの設定

 

1.データ収集のための仮想デバイスタグ「U01.F01.SD0000」~「U01.F01.SD0009」を設定します。
 
c_action_logger_0061
 

2.計算結果を格納するための仮想デバイスタグ「U02.F01.D0000」~「U02.F01.D0004」を設定します。
 
c_action_logger_0062

 

 


アクションの設定

 

1.ロガーアクション「A01」を追加します。
 
時刻フィールドの設定及び、「U02.F01.D0000」~「U02.F01.D0004」のタグフィールドを設定してください(A01にタグをドラックアンドドロップする)。
 
c_action_logger_0063
 

 

2.A01のテキスト設定タブから、ログファイルのファイル名、保存先を設定します(以下は設定例です)。

 

p_logger_0001

 

3.A01の「詳細設定」「スクリプト実行-処理を開始する前」をチェックし、スクリプトエディタから以下のスクリプトを設定します

 
c_action_0376

 
(スクリプトエディタ)
c_action_0377
 

(スクリプトの記述内容)

U02.F01.D0000 = (U01.F01.SD0000 + U01.F01.SD0001) / 2

U02.F01.D0001 = (U01.F01.SD0002 + U01.F01.SD0003) / 2

U02.F01.D0002 = (U01.F01.SD0004 + U01.F01.SD0005) / 2

U02.F01.D0003 = (U01.F01.SD0006 + U01.F01.SD0007) / 2

U02.F01.D0004 = (U01.F01.SD0008 + U01.F01.SD0009) / 2

 

 


イベントの設定

 

1.定周期イベント「E01」を追加します。
 
周期は1秒周期とし、実行アクションに「A01」を設定します。
 
c_action_logger_0064
 
c_action_logger_0065

 

 

解説

この処理のポイントとしては、計算結果を格納するための仮想デバイスタグをあらかじめ用意しておき、実行前スクリプトによって、ロギングが行われる直前のタイミングで平均値を求めて値格納用のタグに代入している点です。ロガーアクションは、計算結果が格納されたタグの値をロギングします。

 
この例では、データ収集のためのタグが「U01.F01.SD0000」~「U01.F01.SD0009」であり、計算結果を格納するためのロギング用タグが「U02.F01.D0000」~「U02.F01.D0005」にあたります。

 

c_action_logger_0066

 

 

以下のスクリプトでは、それぞれ2点のデバイスの平均値を求め、ロギング用のタグに代入しています。
 

U02.F01.D0000 = (U01.F01.SD0000 + U01.F01.SD0001) / 2

U02.F01.D0001 = (U01.F01.SD0002 + U01.F01.SD0003) / 2

U02.F01.D0002 = (U01.F01.SD0004 + U01.F01.SD0005) / 2

U02.F01.D0003 = (U01.F01.SD0006 + U01.F01.SD0007) / 2

U02.F01.D0004 = (U01.F01.SD0008 + U01.F01.SD0009) / 2