静的演算のクオリティチェック(計算フィールド)

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静的演算のクオリティチェック(計算フィールド)

計算フィールドのクオリティチェックの設定パラメータ

計算フィールドの処理は、演算処理と集計処理に分けられます。具体的には、計算フィールドの計算式に従った演算はRAWデータからの日報集計の時のみ行われ、月報集計および年報集計の際には集計処理が行われます。

 

演算処理のクオリティチェックの設定は、サマリマスタの集計ログセクションのパラメータで行います。又、ExpressionQualityCheckTypeFieldMasterパラメータを指定することにより、計算フィールド毎のクオリティチェックのタイプを計算フィールドマスタ側で個別に定義することができます。集計処理のクオリティチェックの設定は、「集計のクオリティチェック」と同様に、サマリマスタの各集計ログセクションにQualityCheckTypeパラメータ及びQualityCheckTypeFieldMasterパラメータを指定するとともに、必要に応じて計算フィールドマスタにQualityCheckType列を定義してください。

 

■演算時のクオリティチェックタイプの指定(ExpressionQualityCheckTypeパラメータ)

 

計算フィールドの演算時のクオリティチェックの処理のタイプは、ExpressionQualityCheckTypeパラメータで定義します。本パラメータの設定により、演算対象データにNULL値や不信頼値が含まれている場合に、演算結果データを不信頼値やNULL値とすることができます。本パラメータは各集計ログセクションに定義することができます。

 

指定可能なクオリティチェックのタイプは以下のとおりです。

 

設定値

内容

NONE

クオリティチェックを行わない。

NULLTONULL

演算データにNULL値が存在する場合はNULL値とする。

NULLTOBAD

演算データにNULL値が存在する場合は不信頼値(*123など)とする。

BADTONULL

演算データに不信頼値(*123など)が存在する場合はNULL値とする。

BADTOBAD

演算データに不信頼値(*123など)が存在する場合は不信頼値(*123など)とする。

 

演算処理が行われる際は、本パラメータで指定した内容に従って判定が行われます。例えば、「NULLTOBAD」を指定した場合は、演算データに1件でもNULL値のレコードが存在する場合に、演算結果を不信頼値とします。

複数の条件を適用したい場合は、カンマで列挙して指定することができます(例:NULLTOBAD,BADTOBAD)。尚、「XxxTONULL,XxxTOBAD」のように複数の条件を指定した場合、両条件とも成立した場合は(NULLレコードが存在し、不信頼値も存在した場合)、XxxTONULLが優先されます。

 

尚、計算フィールドマスタの[UncertainIsZero]列に「F」を指定した場合は、NULL値が存在した場合の計算結果はNULLとなります。本件の詳細については、「計算フィールドマスタ」の記述を参照してください。

 

<記述例>

ExpressionQualityCheckType=NULLTOBAD

 

 

■演算時のクオリティチェックタイプを計算フィールドマスタで定義する(ExpressionQualityCheckTypeFieldMasterパラメータ)

 

計算フィールドのクオリティチェックのタイプの定義は、計算フィールドマスタでフィールド毎に個別に定義することもできます。計算フィールドマスタでクオリティチェックタイプを定義する場合は、まず、サマリマスタの各集計ログセクションにてExpressionQualityCheckTypeFieldMasterパラメータで、クオリティチェックタイプの定義を格納する計算フィールドマスタの列名を定義します。そして、計算フィールドマスタに先ほど指定した列名でクオリティチェックタイプ用の列を用意して、フィールド毎に個別にチェックタイプを定義します。尚、「ExpressionQualityCheckType」と「ExpressionQualityCheckTypeFieldMaster」の両方を定義した場合、計算フィールドマスタにクオリティチェックタイプを指定した行のフィールドは、計算フィールドマスタ側が優先されます。クオリティチェックタイプに空文字を指定した行のフィールドは、サマリマスタのExpressionQualityCheckTypeが採用されます。

 

記述例

ExpressionQualityCheckTypeFieldMaster=[ExpressionQualityCheckType1]

 

 

演算のクオリティチェックの設定例

以下は、演算のクオリティチェックの設定例です。

 

・計算フィールドのクオリティチェックタイプを計算フィールドマスタで定義する。

 

サマリマスタ(※RAWデータが1分周期の場合の例)

[COMMON]

 : : :

 

[RAW]

 : : :

 

[RAW::DAY]

SummaryUnit=1HOUR

 : : :

CalculationType =[Expression]

ExpressionQualityCheckType=NONE

ExpressionQualityCheckTypeFieldMaster=[ExpressionQualityCheckType1]

 : : :

 

[DAY::MONTH]

SummaryUnit=1DAY

 : : :

CalculationType =[SummaryType1]

QualityCheckType=NONE

QualityCheckTypeFieldMaster=[QualityCheckType1]

 : : :

 

[MONTH::YEAR]

SummaryUnit=1MONTH

 : : :

CalculationType =[SummaryType1]

QualityCheckType=NONE

QualityCheckTypeFieldMaster=[QualityCheckType1]

 : : :

 

 

計算フィールドマスタ(例)

[Name],

[Comment],

[Expression],

[DecimalNum1],

[ExpressionQualityCheckType1],

[UncertainIsZero],

[QualityCheckType1],

[TermOfValidity],

[SummaryType1]

[ReportHeader1],

[ReportHeader2],

[ReportHeader3],

[ReportHeader4]

C000,

計算タグ1,

T000 + T001,

1,

NULLTOBAD,

T,

BADTOBAD,

,

AVERAGE,

計算1,

T000+T001,

,


C001,

計算タグ2,

C000 / 2,

1,

NULLTONULL,

T,

NULLTONULL,

,

AVERAGE,

計算2,

平均,

,