クオリティチェック機能を使用する

<< Click to Display Table of Contents >>

マニュアル > 監視システム構築ガイド > 主要機能の構築 > 日報(レポート) > 日報機能の構築 >

クオリティチェック機能を使用する

概要

サマリアクションにはクオリティチェック機能が用意されています。クオリティチェック機能を使用することで、集計元データが欠損している場合や不信頼値が含まれている場合などに集計データを「*123」などの不信頼値として扱うことができます。又、サブレポートとして出力したCSVファイルやExcelファイルについても、データに不信頼値フラグを付与して出力することができます。

 

以下は、日報画面で不信頼値を表示した例です。

 

p_summary_0034

 

不信頼値は先頭に「*」が付与されて表示されます。

 

 

 

■不信頼値とは

 

生データから日報などの集計データを生成する際に(例えば、集計ログセクション「RAW::DAY」による日報集計時など)、集計対象期間の生データのレコード件数が本来存在するはずの件数と一致しなかった場合、対象期間の集計結果データを不信頼値として扱うことができます。例えば、1分周期でRAWのロギングが行われている場合、正常に処理が行われている場合は1時間に60件の生データがロギングされているはずですが、集計対象ログデータの件数が60件と一致しなかった場合は、データの欠損や重複等、何らかの問題が発生したものとみなし、集計データを不信頼値とします。

 

又、集計対象データにNULLが含まれている場合や、集計対象データに不信頼値が含まれている場合などに、集計データを不信頼値やNULL値とすることができます。例えば、集計対象データのレコード(行)は集計に必要な件数だけ揃っていたとしても、ロギングされたデータにNULLが含まれている場合は、何らかの問題によりデータが欠損したものとして集計データを不信頼値にすることができます。これらの動作は、集計時のクオリティチェックタイプをパラメータで指定することにより、柔軟に設定することができます。

 

サマリCSVアクションの場合、不信頼値と判定された集計データの値の先頭に不信頼値フラグ「*」(半角アスタリスク)が1文字付与されて保存されます(「*123」など)。

サマリODBCアクションの場合は、サマリマスタのOdbcQualityCheckFieldNameで定義されたフィールドに、不信頼値フラグに関する情報が保存されます。

 

 

■サマリアクションの集計演算とクオリティチェックの設定方法

 

サマリアクションの集計機能を大きく分類すると、日報、月報などの集計処理と、フィールドの演算処理に分けられます。また、フィールドの演算処理では、さらに静的演算と動的演算があります。

クオリティチェック機能を使用する際には、これらの各処理に応じて適切に設定する必要があります。

 

以下は、集計機能の分類と、クオリティチェック機能の設定方法の要約です。

 

集計機能の分類

内容

クオリティチェックの設定方法(要約)

集計処理

 

生データから日報集計時のデータ件数チェック

日報等集計時のNULL値、不信頼値チェック

 

集計のクオリティチェックの設定は、サマリマスタの集計ログセクションのパラメータで行います。クオリティチェックのタイプをタグフィールド毎に個別に行いたい場合は、タグフィールドマスタ側で個別に定義することもできます。

 

詳細は「集計のクオリティチェック」を参照してください。

 

フィールドの演算処理

 

静的演算(計算フィールド)

 

静的演算のクオリティチェックの設定は、サマリマスタの集計ログセクションのパラメータで行います。クオリティチェックのタイプを計算フィールド毎に個別に行いたい場合は、計算フィールドマスタ側で個別に定義することもできます。

 

詳細は「静的演算のクオリティチェック(計算フィールド)」を参照してください。

 

 

 

動的演算(演算式指定)

 

日報画面のポイント登録(ページ設定)のデータソース選択画面で演算式を指定する際に、画面からクオリティチェックの設定を選択することができます。又、サマリマスタの共通プロパティセクションに定義するActiveExpressionQualityCheckTypeパラメータで、フィールドの動的演算におけるクオリティチェックのタイプのデフォルト値を定義することができます。

 

詳細は「動的演算のクオリティチェック」を参照してください。