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概要
ここでは、データベース上のテーブルに保存してあるデータの内容をタグに対して一括で書き込む処理について解説します。
この機能を利用することで、例えば、テーブル上に保存されているレシピ情報を、タグを介してPLCに一括書き込みする事ができます。
使用アクション:バッチ転送(ODBC→タグ)アクション
サンプルのダウンロード
このページで紹介されている作成例には、サンプルが用意されています。
サンプルは以下からダウンロードすることができます。
上記のサンプルには、テーブルを生成するSQLファイル(DDL)が含まれています。テーブルを作成する際の参考としてください。
動作確認
このサンプルはデータベースの準備が必要です。データベースの準備が完了したら、Panel Serverからサンプルのサーバ設定ファイルをオンラインにしてください(黄色矢印)。
オンライン後、U01.F01.T01にTRUEを書き込むと、データベースのテーブル上に設定された値がタグに書き込まれることを確認してください。書き込まれた値を確認するには、タグ操作でモニタリング開始を行うか、タグモニタを使用してください。
(テーブル側のデータ例)
(タグに書き込まれた例)
設定手順
タグ設定
1.タグを設定します。
タグ名 |
アドレス |
目的 |
---|---|---|
U01.F01.T01 |
X0000 |
アクションを実行するためのトリガとなるタグ |
U01.F01.D0000~D0009 |
D0000~D0009 |
一括書き込みを行うタグ |
アクションの設定
1.バッチ転送(ODBC→タグ)アクション「A01」を登録します。
2.A01にフィールドを追加します。
タグをA01にドラッグアンドドロップします。本アクションはタグをドラッグアンドドロップするだけで簡単にタグを登録することができます。
フィールドが作成されました。
3.バッチ転送(ODBC→タグ)アクションのプロパティ設定とテーブル作成
データベース側で対象のテーブルを作成しておきます。
このサンプルの例では、以下の内容でテーブルを作成しています。
テーブル名:BATCH_TABLE
キーフィールド名:BATCH_NAME
値フィールド名:BATCH_VALUE
(SQLServer2017でのフィールド設定例)
接続可能なDBMS毎の推奨データ型については、Appendixの「データベースとの接続設定」に記述されています。
続いて、アクションのバッチ転送タブから、ODBCデータソースの設定等を行います。ODBCの設定手順は、各DBMSとも共通的な操作により行うことができます。ODBC設定については、アクションの共通設定の「ODBC設定」の記述を参照してください。
この例では、データソースに「BATCH_ODBC_TAG」という名称で定義し、接続するテーブル名には上記で作成した「BATCH_TABLE」を指定しています。
入力データの設定では、対応させたいデータベース側のフィールド名を設定します。
4.キーフィールドにキー値を書き込みます。
バッチ転送タブから、「マスターレコード生成」ボタンをクリックし、キーとなるバッチ名をデータベースへ書き込みます。
以下の画面はバッチ名がデータベースに正しく書き込まれた状態です(SQLServer2017の例)。
イベント設定
1.アクションを実行するためのタグイベントを作成します。
今回の例では、U01.F01.T01がTRUEになったらイベントが発生するように設定します。
実行アクションに「A01」を設定します。